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2020.06.18

6月の室内装飾

今月の室内装飾はあじさい、ホタルブクロ、梅の実、紫蘇です。

テーマは芒種(ぼうしゅ)です。「芒」とはイネ科植物の穂先にある毛のような部分のことで稲などの穀物を撒く時期という意味があります。芒種は6月5日から20日でちょうど梅雨に入り雨の日が多くなる頃で、21日は夏至になります。夏至は暦の上では夏の折り返し地点とされており、夏至を過ぎると暑さが増して本格的な夏がやってきます。すでに暑い日が続いていますので、体調管理に気を付けて元気に過ごしていきたいですね。

 

季節の指標である二十四節気をさらに細かく分けた七十二候から、6月10日からは腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)とされています。ホタルブクロは蛍の舞う頃に咲く花で、子どもたちが蛍をつかまえて花の中に入れて遊んだという説や提灯の古名の「火蛍(ほたる)」に似ているからという説があるそうです。また、6月16日から梅子黄(うめのみきばむ)と言われ梅の実が黄ばんで熟す頃であることから梅の実を飾っています。今は梅を仕込む時期で、梅シロップやジャム、梅干し、保存食として幅広く利用されています。梅干しや梅酢用には完熟してちょっと黄色くなったものがいいそうで、この時期の梅は梅干し用に適しているそうですよ。

 

先日そら組のお友達が梅の実に触れ、すべすべとした触り心地や少し甘い匂いを味わいました。梅の実を触りながら真剣な眼差しで観察していた子が「ここ緑だ」と黄色い部分と緑色の部分があることに気づき、更に「点がある」と茶色い点があるという発見をして保育者に教えてくれました。梅の実一つに対してたくさんの発見があり、その観察力には驚かされます。少しずつ感じたことを言葉で伝えることができるようになってきています。

梅の実を水に入れると周りに膜が張るため、水に入れて遊んでいると梅の実が柔らかくなってきて中身はどうなっているんだろう?と疑問に思ったようで剥き始めた子がいました。

1人の子が剥きだすと周りの子も模倣して剥き始めたのですが、中からぐちゃっとした実が出てくると不快に思ったようで自ら手を洗う子もいました。梅の実についている小さい枝の部分を指先を使って取って「とれたー」と嬉しそうにする姿もありました。興味を持ったことを実際に自分で行うことで様々な発見や気づきがあったようです。このような子どもたちの好奇心を大事にしていきたいと思います。

 

室内装飾は玄関に飾っていますので、送迎時にぜひお子様と一緒にご覧になってみてくださいね。