2025.06.11
食材への興味~つき組~
今回はつき組さんの給食の食材へ興味についてお伝えします。
つき組の部屋には調理室の入り口があり、調理している様子が見られたり、給食やおやつのできる良い匂いが漂ってきたりと、とても恵まれた環境です。配達される食材が毎日運ばれているのも目にしています。そんなお部屋で過ごしているので、つき組さん達は実物の食材に興味津々で、届いた野菜や果物をひとつひとつ調理の先生と一緒に見ています。
配達の車が見えると「○○来た!○○!」と保育者に伝えてくれるようになり、調理の先生が野菜を受け取りに調理室から出てきて、受け取る姿をみて、調理室の前に笑顔で座り、ワクワクしながら保育者の顔を見て待っています。
実物の野菜や果物を図鑑で探そうと、野菜と果物の図鑑を持って見にくる子もいます。
調理の先生が子どもたちの目線に合わせて食材を見せながら「これ何?」と聞きます。子どもたちは自分なりの言葉で食材の名前を言いながら指をさして伝えてくれます。名前の分からない食材があると、自分で図鑑で調べてみたり、調べることが難しいときは困ったように「先生…」と言いながら保育者の顔を見て助けを求めてくれます。
また、首を傾げながら「これなんだっけ?」というような様子で保育者の顔を見る姿も見られています。保育者が「これは○○だよ」と名前を伝えると、その食材を見ながら「○○」と呟いています。
調理の先生が「今日はこれでおしまい。また明日ね」と言うと、子どもたちは「バイバーイ」と言って自分でドアを閉めてくれます。
給食やおやつの時に、見覚えのある食材があると、「あ!これ!」と図鑑を指したり、絵本を持ってくる姿もあります。
調理の先生と一緒に届いた野菜や果物を見る経験を通して、『食材を運んできてくれる人がいて、調理の先生がその食材で美味しい給食やおやつを作ってくれている』ということが理解できたり、『調理される前の野菜や果物の姿』と『調理されて給食やおやつに出てくる野菜や果物姿』がつながるようになっているようです。
日常の保育の中で子どもたちの興味や関心に寄り添った食育を、今後も大切にしていきたいと思います。