2024.08.16
8月室内装飾【お盆】
今週は8月の室内装飾“お盆”について紹介します。
お盆は、7月15日から8月15日を中心に行われる先祖の霊をまつる仏教行事です。もとは、旧暦7月から13~16日に行われていたことから、現在でも地方によっては7月に行うところもあります。お盆を迎えるときに、胡瓜やナスで作った動物をお供えすることがあります。これは、ご先祖さまが、きゅうりの馬に乗って早く家に戻り、ナスの牛に乗ってゆっくり空へお帰り下さいという意味があります。他にも、蓮の花やお菓子、果物など色々なものをお供えします。盆踊りは、笛や太鼓や三味線でにぎやかな音を奏で、先祖への感謝や生きている喜びを表していると言われています。
玄関には【お盆のお供え物・鬼灯】を飾っています。
ほし組では、装飾を子どもたちのそばへと持ってくると興味を示して自ら手を伸ばして触れてみようとする姿がありました。きゅうりやなすが馬や牛に見立てていることやお盆にご先祖様が帰ってくること等を伝えながら、ゆっくりと装飾を見ていきました。きゅうり・なす・鬼灯、それぞれの感触の違いや色等「どんな感じがするかな?」「キュウリはボコボコしているね。」と言葉を掛けて発見を共有して関わりました。一人一人が十分に触れて楽しめるようにしていき、装飾に触れる中で、野菜や植物、日本の伝統に親しみが持てるように関わっていきました。
つき組は、保育室で8月の装飾を見ました。なすときゅうりで作る動物は、お盆にご先祖様が家へ戻ってくる乗り物で、きゅうりは早く帰って来られるように脚の速い馬、なすはゆっくりと戻れるように牛に見立てられていることを分かりやすく伝えていきました。動物に見立てていることは分かる様で、歩かせるような姿もありました。より興味が深められるよう保育者が図鑑を持ってくると、図鑑になすときゅうりが載っていることに気付き、見比べて「一緒!」と指をさしたり言葉にする姿がありました。鬼灯にも興味を示し何度も手に取り袋の部分を優しく触れる等して感触や形を確認する姿がありました。装飾を見ている際には、お友だちが持っている野菜に興味を示して手を伸ばす姿もありました。保育者が一人一人の気持ちを受け止めて代弁していくことで、安心した気持ちで満足するまで装飾を見たり触れたり出来るよう関わっていきました。子どもたち同士でも自分の気持ちを伝えようとする姿が増えてきています。今後も子どもたちの気持ちに寄り添い、思いを丁寧に言葉に置き換えながら関わっていきたいと思います。
そら組では保育者が装飾を保育室に持っていくと「わあ、何これ」「見たい!」と興味を示す姿がありました。鬼灯を触りながら「フワフワしてる。」「風船みたい!」と子どもたちなりに感じたことを伝えたり、「鬼灯っていうんだよ。」と保育者の声掛けに「鬼灯?」と繰り返す姿もありました。なすときゅうりで作られた牛と馬に対しては「動物さんだ!」と言いながら手に取る様子もあり「馬と牛だよ。」と伝えると、動かして馬が走る姿を表現していました。また、足の部分を触りながら「ささっているね。」と抜いたり刺したりしてどのように作られているのか興味を示す場面もありました。行事を子どもたちに分かりやすく伝え、親しみが持てるように関わっていきました。