2024.07.22
7月室内装飾【七夕】
今回は、7月の室内装飾“七夕”について紹介します。
七夕(たなばた)は五節句のひとつで、縁起の良い「陽数」とされる奇数が連なる7月7日の夕べに行われるため「七夕の節句」といいます。七夕は、中国伝来の【七夕伝説】と【乞巧奠(きっこうでん)】に、日本古来の【棚機つ女(たなばたつめ)】の伝説や、【お盆前の清めの風習】などが結びついて、現在のようなかたちになりました。五色の巻物の五色とは、「青・赤・黄・ 白・黒(紫)」のことを指し、古代中国の陰陽五行説に基づいた色です。陰陽五行説とは、すべてのものは「陰・陽」の相反する2つの側面を持ち、「木・火・土・金・水」の5つの要素を根源とする説です。
玄関には“笹と七夕飾り”を用意しました。
ほし組では、初めて見る笹の葉や飾りに手を伸ばし興味を示す姿がありました。「ツルツルしているね。」「たくさんの色があって綺麗だね。」等言葉を掛けながら、子どもの興味や発見に寄り添い関わりました。また、お部屋の中からも笹の葉に気付き指を差し「あーう!」等と喃語で保育者に伝える姿があり、その度「笹の葉が見えたね!」と言葉を掛けて関わりました。保育者が「笹の葉さーらさらー」と歌を歌うと体を揺らしたりする楽しそうな姿も見られました。子どもたちが七夕を感じることができるように関わりました。
つき組は装飾に気付くと興味を示して見たり触れたりする姿がありました。保育者が「優しく触ろうね。」と触れる姿を見せると、子どもたちもそっと触れたり、短冊を眺めていました。中には自分が書いた短冊と同じ色の短冊を見て手に取り、覚えているような姿も見られました。装飾を見ながら、七夕という日は、織姫様と彦星様が一年に一回会える日であること等を伝え、興味が深められるよう関わりました。午後のおやつには星形のゼリーが入っており、子どもたちが気付くと保育者に見せる姿もありました。子どもたちの表情や仕草、言葉等から伝えたい思いや気付きを汲み取り、丁寧に代弁したりやり取りすることで、子どもたちの興味関心を深められるように心掛けて関わっていきました。
そら組では七夕飾りを作りました。細長く切った折り紙を用意すると「何これ?」と興味を示す姿があり「のりを付けて輪っかを作って繋げていくんだよ。」と伝えると「僕もやる!」「私も」と言って作り始めました。輪にすることは難しかったようですが、保育者の援助で満足したものが出来たようで大切そうに一人一人作った飾りを持っていました。