2024.07.03
6月室内装飾【夏至】
今週は6月の室内装飾“夏至”について紹介します。
夏至とは、二十四節気の一つで、北半球では夏至の日に太陽の南中高度(真南に来た時の太陽の高さが)最も高くなります。その為、昼間が最も長く、夜が最も短い日になります。東京の場合、南中高度は夏至の日が78度、冬至は32度で、その差は46度あります。これは、地球の地軸(時点の回転軸)が黄道(太陽の通り道)に対して23.5度傾いているためで、この傾きが四季の変化を作っています。地方によって様々ですが、夏至には冬瓜やタコ、イチジクや小麦餅を食べます。いずれも豊作祈願や夏バテ予防の願いが込められているようです。玄関には【冬瓜・紫陽花】を飾りました。
ほし組では、保育者が装飾を子どもたちの近くへと持っていくと、指をさして「あ!」と言ったり、視線を向けてじっと見たりと、装飾への興味を示す姿がありました。保育者が「これは冬瓜だよ。このお花は紫陽花っていうよ。」と言葉にして伝えながら、子どもたちの興味に寄り添い関わっていきました。保育者が紫陽花の花びらに鼻を近づけ匂いを嗅いでみると、子どもたちも同じように鼻を近づけたり、手で触れる姿がありました。冬瓜は、手で叩いて音や感触を確かめたり、両手で持ち重さを感じて楽しむ姿もありました。「叩くと音がしたね。」「ツルツルしているね。」等、子どもたちの感じたことや発見を汲み取り、言葉にして共有しながら関わり、子どもたちの興味がより深まるような関わりを心掛けました。紫陽花は近くの公園にも咲いている為、お散歩の時にも子どもたちが気付き観察できるように関わり、今回の経験と戸外での経験が繋がりを持てるようにしていきたいと思います。
つき組は、子どもたち自ら装飾に興味を持ち、紫陽花を触って感触を確かめたり、冬瓜を「冷たい!」と言って何度も触ってみる姿がありました。初めて見る冬瓜に「なんだろう」と様子を見ていた子も、保育者が触ってみると真似をして一緒に触ってみたりしていました。保育者が「冬瓜っていう名前だよ。夏の体の疲れを防いでくれるんだって。」と話をすると「冬瓜!」と名前を繰り返す姿がありました。子どもたちは感じたことや気付きを自分の知っている言葉で保育者やお友だちへ伝え、やり取りを楽しむ姿が見られました。その後の散歩では、牛房口の入り口に咲いている紫陽花に気付き、今までよりも興味を持ってじっくりと観察する姿がありました。
そら組では、子どもたちが装飾に気付くと「何これ!」「スイカ?」と声に出し集まる姿がありました。実際に触れると冬瓜には「スイカみたいだね」と感じたことを言葉にしたり、叩いて「ポンポン音がする!」と音を楽しんだり、持ってみて「重たい!」と腕をぷるぷるさせながら持つ様子がありました。保育者が「冬瓜だよ。」と伝えると「冬瓜?」「図鑑にあるかな?」と図鑑を手に取り探す姿もありました。紫陽花には「小さい!」「かわいい。」と感じたことを自分なりに言葉にしたり、「優しく触ろう!とれちゃうよ。」と子どもたちなりに触り方を考えて伝え合う姿もありました。子どもたちが季節の食材や植物に親しみが持てるよう関わっていきました。