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2024.05.01

5つのカテゴリー

保育園では絵本、積み木、おままごと、戸外活動、その他の5つのカテゴリーで環境を設定しています。

それぞれのコーナーでの様子をお伝えしたいと思います。

 

【絵本】

絵本は1960年代~1970年代前半の名作や、日本の伝統的文化に触れられるものを同じ絵本を複数冊用意しています。またくつろげるようにキャンディークッションを設置しています。

 

ページをめくることを楽しんだり保育者とのやりとりの中で体を揺らして表現する子や、安心できる環境の中で好きな絵本を手に取り寝転がりながら見たり、机にお気に入りの絵本を並べたり動作や言葉等で”これが見たい”と保育者に伝えて一緒に見て楽しむ姿が見られています。

何度も読んでもらった絵本のフレーズを覚えていたり絵本で聞いたことのあるフレーズを耳にすると、反応して伝えようとする姿もあります。そら組さんになると長い絵本にも興味を示しています。

気に入ったページを何度もめくって前後の展開を繰り返し楽しんだり、語りの声のフレーズに耳を傾け、そのリズムに合わせて体を揺らしたり声を出してみたりする子どもたちを見て、保育者も温かく応答しています。

 

【積み木】

積み木は床に置いて安全に配慮しながら設置しています。また遊びが継続している時は片付けずそのまま保管しています。各クラスによって積み木の大きさは様々です。発達に合わせて量や形を増やして提供しています。

 

舐めて確かめ持ってみるところから積み木と出会います。並べて置いてみたり、上に積んで崩すことに面白さを感じ繰り返し遊びこむと、次第に崩さないように慎重に積み上げたり、車や建物など、何かに見立てて形を作っていったりと遊びの幅が広がり、試行錯誤しながら取り組む姿へと変わっていきます。

 

そら組さんでは、自分よりも積み木が高くなると椅子を持ってきてより高く積み上げようとしたり、「これ○○ちゃんのお家なの」とイメージを膨らませながら建物等を組み上げて遊ぶ姿が見られています。

十分なスペースの確保や物の保障を行うことで葛藤なく集中して遊んでいます。前日に作っていた積み木を次の日に残しておくと「○○ちゃんが作ったやつだ!」と嬉しそうな表情を浮かべる子もいますよ。大人から見て遊びが終わっていると思っていてもまだ遊びが続いていることもあるのですね。

 

【おままごと】

おままごとコーナーでは食材に見立てたフェルトが発達に合わせて置いてあります。丸や四角など、あえて抽象的にすることで子どもたちが自由に見立てることが出来るようにしています。

 

トングやおたまなど使い方が分からず机を叩いてみたり舐めてみたり…使い方を伝えながら一緒に遊び、トングでフェルトが掴めるとできた喜びを身体全体で表現する姿もあります。穴の開いたボトルにフェルトを入れたり蓋を開けてみたりと挑戦する中で、上手くいくと嬉しそうな表情を見せてくれますよ。

 

他児や保育者の模倣をし、フェルトを食べ物に見立てて実際に食べたことのあるものをイメージしながら料理をする姿も。見立てて作ったものを「これは○○だよ」と他児とやりとりをしたり、保育者が食べる真似をすると満足そうな表情を浮かべていますよ。

 

【戸外活動】

戸外活動では公園に行くことが目的とならないようにしています。夏は気温、暑さ指数、PM2.5を確認しながら出ています。気温等が高い時は室内で過ごします。

「お散歩行こうか」の声掛けに反応して、自ら準備を始めたりドアの方を指して行きたいことを伝えてくれたりとお散歩に行くことに”楽しみ”と期待が膨らむ様子が見られています。また準備をする中でお散歩に行きたいけどオムツを替えたくないなどの表出も見られています。その表出に寄り添いながら関わることで心地よくオムツを替える姿も見られます。引き続き気持ちに寄り添い受け止めてもらった経験を増やしていきたいと思っています。

 

ほし組やつき組さんは安心できる保育者が触れているのを確認すると安心して手をのばし触れて観察をしています。

道中にあるお花等を観察して歌を歌ったり園に帰ってくると保育者に「○○があったよ、見つけたよ」など楽しんだお散歩の思い出を話してくれる姿や散歩で見たお花の絵本や図鑑を見つけると「これみたよ」と興味を持って見ていますよ。

 

【その他】

0歳児クラスは音の鳴る玩具、1,2歳児はプラステンや粘土、廃材などと、発達に合わせたものを随時設置しています。また、新聞紙、小麦粉粘土、絵の具といった五感を使う素材遊びや感触遊びも取り入れています。

つき組ではプラステンの常設はしていませんが、やりたい時にできるような環境を作っています。

プラステンを全部出して一つひとつ入れてみたり逆さまにして入れようとしたり試行錯誤しながら遊んでいます。少しずつ手先が器用になっていますね。

そら組では粘土を常設しています。また葛藤にならないよう十分に使える粘土を小分けにして準備しています。

丸めたり細長くしたり包丁で切ってみたり保育者と一緒になにかをイメージしながら作ったりして遊んでいます。

お友だちがやっていると模倣したい気持ちからみんなで同じ机で粘土をすることもあります。同じこと遊びをしているから一緒に遊んでいるわけではなく一人ひとり作っているものは違います。「○○作ったんだ」「○○ちゃんは○○作ったよ」と自分の作ったものを紹介するやりとりも見られますよ。

 

 

気になること等詳しいことは保護者会でお話できたらと思っています。また普段から聞きたいこと、相談等がありましたら保育者まで気軽にお声がけください。