2024.04.19
4月の装飾「穀雨」
今月は『穀雨』をテーマに、玄関に筍とそら豆を飾りました。
「穀雨」とは二十四節気の一つで「穀物を運んでくれる春の雨」という意味があるそうです。
ちなみに二十四節気とは春夏秋冬を二十四分割したもののことです。
古くから春の雨は農作業にとっては重要な意味を持っており、種まきの好機の目安とされてきました。
雨の日は鬱陶しく感じることもありますが、春の雨は作物や花にとっては大切なものなのでしょうね。
4月の行事食にも「たけのこ」を使った献立があり、食事をしながら
「たけのこって言うんだよ、玄関にもあるね」と旬の食材に触れられるようやりとりをしてきました。
その時の様子をご紹介させていただきます。
ほし組さんでは、保育者が持ってきたのに気付いて興味を示して寄ってきてくれました。
真っ先にそら豆を手に取り、感触を確かめていた子ども達。
筍にも手を伸ばしましたが、感触の違いにびっくりして思わず手を引っ込め、
まじまじと筍を見つめる姿が見られました。「びっくりしたね。ふさふさしてたね」と
子ども達の気づきに寄り添い、言葉を添えていきました。
つき組さんでは、そら豆を手に取り保育者と一緒にさやを剥いて豆を取り出し、
匂いをかいでみたり、食べる真似をして「おいしい」と表現する子もいました。
生活で経験したことを再現して、実際に豆をフライパンに入れ炒める姿も見られましたよ。
豆を気に入り、ずっと握りしめたまま遊ぶ姿が微笑ましかったです。
そら組さんでは「やさいのおなか」という絵本を設置していたので、実際に切って絵本と同じか確認してみましたよ。
「穴があいてる」と絵本と本物を見比べて気付きを教えてくれました。
なかには、おもちゃの包丁で筍を切ろうとチャレンジする子もいました。
満足するまでチャレンジする姿を見守ることで、実際に切ることができ達成感を感じられたようです。
同じお野菜でも、発達段階によって感じ方や気づきの違いがあり保育者も感心してしまいました。
是非、お家でも旬のお野菜を手に取り触れてみてはいかがでしょうか。
新しい発見が見られるかも知れませんよ。