2024.03.25
成長の様子(つき組)
今週は、つき組さんの1年間の成長の様子をお伝えします。
基本的な運動機能や、排泄の自立のための身体的機能が発達する時期。
身の回りのことも、保育者の援助の下で徐々に自ら行うようになりました。
例えば排泄の面では、昨年度からトイレへの探索や便座に座ってみる経験を重ねたことで、
タイミングよく便座に座り排泄する姿が見られるようになってきました。
保育者は1人1人の排尿間隔を把握し、トイレやおまるへ誘いかけることで、成功体験が重ねられるよう関わっています。
排泄の感覚を獲得した子は、自ら尿意や便意を伝えトイレに向かう姿も見られていますよ。
また、温かい雰囲気のなかで食事をする中で、他児との関わりを楽しみながら食事をしたり、
苦手な食材にも自ら挑戦する姿も見られるようになりました。
馴染みの薄い食材や味付けの際には「○○の味がして美味しいよ」「○○ちゃんが美味しいって食べてたよ」と
興味を持てるような快の気持ちを伴う声掛けによって、期待感を持って食べられるように配慮しています。
食具も下手持ちで食べる姿が増え、指先の機能が発達している様子がうかがえますね。
あそびの姿も、1年前と比べるとずいぶんと変化しています。
個の遊びから、徐々に周りの大人や子どもに興味を持つようになり、
遊びを模倣したり、玩具や保育者を介して他児と関わる姿が格段に増えました。
個の遊びが保障され、安心して遊ぶことができる環境だからこそ、世界が広がっているのですね。
最近では、1人の子が積み木でお風呂やお家を作っていると、
「入ってもいい?」「いいよ」「○○ちゃんもおいで」
と子ども同士でやり取りをしながら遊びが発展していく様子がたくさん見られています。
みんなで入るには狭いからもう少し大きくしよう、と試行錯誤したり、
家庭や保育園で体験したことを玩具を使って再現したり。
また、そんな他児の姿を見てイメージを膨らませていく子もおり、
毎日同じ遊びをしているように見えて、前日と今日では全く違う遊びに変化しているのです。
ごっこ遊びも盛んに見られ、病院ごっこや保育園ごっこ、おままごと等、
自分が体験したことを遊びの中で再現しています。
保育者や周りの大人から掛けられて嬉しかった言葉や暖かい関わりを、
他児や抱き人形に伝える姿もあり、大変微笑ましいです。
戸外では、ダイナミックに全身を使って遊んだり、自然物に触れたり観察したりと、
戸外ならではの遊びを楽しんでいます。
見つけた物をお家の人とも共有したい思いから、気に入った自然物を大切に持って帰る姿も見られます。
最近では砂場遊びに夢中になる姿が増え、白い砂と黒い土の性質の違いや、
容器に硬く押し込んだ時とふんわり盛りつけた時の形の違いに気づき、試行錯誤しています。
砂山をケーキに見立てて、石や葉っぱなどでデコレーションする子もいました。
小さな気づき一つ一つを保育者も受け取り、言葉を添えて関わることで、
さらに発見が深まるように関わっています。
4月からはそら組に進級する子どもたち。
安心できる大人と新しいお部屋を探索しながら、新年度に向けて準備をしています。
最初のうちは環境の変化に戸惑う姿も見られるかと思いますが、
暖かく見守っていただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。