今月からそら組には新しいお友だちが加わりました。子ども達は「新しいお友だち？」とロッカーのマークを見たり、名前を呼びながら関わろうとする姿も見られています。安心できる環境の中で保育者やお友だちと心地よい関わりが広がっていくよう見守っていけたらと思っています。

さて、そら組では今週カレー作りを行いました。そちらの様子をお伝えしたいと思います。

『カレーライス』の絵本は子ども達が大好きな絵本です。作る前にを子ども達と一緒に読み、入っている食材や調理の工程など確認しました。

身支度を整えると、子ども達の表情から楽しみな気持ちが伝わってきました。人参、じゃがいも、玉ねぎ、と順番に食材を確認します。知っている食材の名前を伝える姿が見られていました。

玉ねぎの皮むきでは「玉ねぎの匂い、いい匂い～！」とお話しする子がいました。その声を聞いて匂いを嗅いでみた子は「おいしそう…」と眉間にしわを寄せながら伝えていました。子ども達の表現の仕方が微笑ましいですね。

次は人参とじゃがいもの汚れを落とします。タライの水に食材を入れてこすると綺麗になっていく様子に気付き嬉しそうな表情です。じゃがいもは「指でこすると汚れが落ちるよ」と保育者の呟きに子ども達も耳を傾け試していました。

下茹でしたにんじんとじゃがいもを調理さんが用意してくれました。好きな型を選んで抜いていきます。以前のクッキー作りの型抜きや、遊びの中での粘土の型抜きなどの経験もあり、自発的に行う姿が印象的でした。調理体験が初めてのお友だちも、他のお友だちの姿を見たり保育者に見守ってもらいながら真剣な表情で行っていましたよ。綺麗に型が抜けると「みてみて～！ハート！」と満足そうに報告してくれました。「こんな形」と手でハートの形を作る可愛らしい姿もありました。

出来た野菜を自分たちで調理室まで運びました。調理室や作ってくれる調理さんへの関心も大きくなっているのでお散歩に行く前や帰園後など保育者と一緒に覗いてみる機会も増やしていけたらと思います。

待ちに待った給食では、自分で型を抜いたにんじんとじゃがいもをトッピングして『自分で作った特別なカレーライス』が完成しました。大切そうに味わいながら食べる子や、お気に入りのハートのじゃがいもから食べる子もいて、おいしさも格別だったようです。普段の食事では、野菜が好みでない子も「にんじんだけ乗せる！」と嬉しそうにトッピングする姿も見られていましたよ。

そら組での調理体験は今回で最後になりますが、今までの体験を通して食べ物を身近に感じて食材に興味を持ったり、作ることの楽しさを感じたり、調理している人に関心を持ったりするきっかけになったのではないかと感じています。これからも食べることが楽しいと感じられるような時間を過ごしていけたらと思っています。