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2024.01.15

1月室内装飾「正月」

今回の装飾のテーマは「正月」です。

「正」の字の元々の意味としてある「あらためる」という意味から「あらためる月=正月」となったという説があります。日本における正月は年始にあたり「年神様」を迎え、歳(年齢)を重ねられたことを祝い、豊年を祈る行事です。

鏡餅・しめ縄は、新しい一年の神様=年神様をお迎えするためのものとして年末に準備しています。

 

展示物は「鏡餅」「しめ縄」でした。

 

鏡餅

鏡餅は年神様の拠り所とされており、松の内の間は神様の魂が宿るとされています。鏡開きの日にその魂が宿ったお餅をいただくことで、年神様の運気や力を分け与えてもらうとともに一年の無病息災を願う意味があるのです。大小二つの丸いお餅は、円満な一年を重ねる、という意味があります。

 

しめ縄

しめ縄(注連縄)には、神様をまつるのにふさわしい神聖な場所であることを示す意味があります。しめ縄が神の領域と現世を隔てる結界となり、その中に不浄なものが入らないようにする役目も果たします。その由来は、天照大神が天の岩戸から出た際に、再び天の岩戸に入らないようしめ縄で戸をふさいだという日本神話にあるとされ、「しめ」には神様の占める場所という意味があるとされています。

 

各クラスの様子をお伝えします。

 

ほし組

お部屋に持って来ると興味を持って近くに来ました。特に鏡餅は興味津々で、指でつついてみたり手に持って感触や重みに親しんでいました。

鏡餅はお部屋に写真を貼っていたので、”みたことあるかも”と触りたい意欲に繋がったのでしょうね。

しめ縄も保育者が渡すとしっかり握ってじっと観察をしていました。振ってみたり持ち歩いてみたりと子どもたちなりに親しんでいる様子でした。

 

つき組

実物を見ると「あけましておめでとうございますだね」という子が何人かいました。年末年始から身の回りで飾りを見ているのと、大人と一緒に年始の挨拶をしているから結びついたのでしょうね。

鏡餅を片手で持ちあげようとするも「重いよ…!」とちょっとてこずりながらようやく持ち上げていました。思っていたより重いと感じたようで、持ち上げた後不思議そうに鏡餅を眺めていました。「つるつるだ」と表面の触り心地を確かめたりコンコンと叩いて硬さにも気づいたりと子どもたちが自分で観察していく中で色んな気づきを得ていました。

しめ縄も触ってみて「かさかさ音がするの」「ちくちくするの」等々感じたことを言葉で一生懸命表現しながら保育者に伝えていましたよ。

 

そら組

そら組さんは一つずつしかない飾りを「ここ触っていーよ」等子ども同士で声を掛けながら上手に観察をしていました。「あ、硬いよ」「ここ割れてる!」と気付いたことを子ども同士で共有しながら親しんでいる様子。観察している最中「鏡餅には神様がいるんだよ」という保育者からの一言を聞くと、どこに神様がいるか探し始めました。「ここかな?」「ここにいるかも!」「いなかった・・・。」と鏡餅をじっくり観察。最後はしめ縄の藁を割れている隙間に入れて神様がくっついてくるか確認していました。

その日の給食はお正月献立だったのですが、紅白なますを食べるとすっぱそうに顔をしかめている子がちらほら見えました。「酸っぱいね」「お酢とが入っているんだね」とやりとりを子どもたちとしました。中々食卓には並ばない酢の物に驚くものの”すっぱいけど…おいしい”と感じた子は、顔をしかめながらも食べ進めていて微笑ましい光景でした。

 

お正月は日本の伝統的な飾りや風習、挨拶などに沢山触れられる大切な文化ですね。まだまだ意味は分からないけど、大人と一緒に見たり聞いたりやってみる中で少しずつ理解を深めていき、今度は大人になった子どもたちが次の世代に伝えてくれるのでしょうね。

今年度もあと三ヵ月となりましたが、引き続き子どもが主体となって日々を過ごせるよう丁寧に関わっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。