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2023.11.07

☆室内装飾☆

 

 

 

 

10月(神無月)の装飾

~十三夜~

すすき 月見団子 栗

 

お月見というと十五夜(中秋の名月)の方が馴染みがあるかもしれませんが、十三夜も十五夜の次に美しい月とされ古くから愛でられてきました。

十五夜にお月見をするのは中国から伝わった風習ですが、十三夜は日本で広まった独自の風習です。少し欠けている月の美しさを愛でる、日本独特の美意識を感じる伝統行事です。十五夜が「芋名月」と言われるのに対し、十三夜は「栗名月」「豆名月」とも言われます。

十五夜には15個のお団子をお供えしますが、十三夜では13個のお団子をお供えし、収穫への感謝と豊作祈願をします。2023年の十三夜は10月27日です。

 

 

(ほし組)

 

 

「みてみてー」と声を掛けると廊下に室内装飾があることに気づき、ニコニコ笑いながら近づいてきました。

最初に興味を示したのは月見団子でした。お団子を保育者に見せたり転がしたりしていましたよ。

「それお団子だよ。おいしいよ」と言うと本当に食べられると思って口に入れようとしていました。「ごめんね、本物じゃないの」と伝えるとアムアムと食べる真似に変えていました。

「おいしい?」と聞くと頬に手を当てて”おいしい”と表現していましたよ。

次に、栗に気づいて触ろうとする子がいました。いがぐりを普通に触ろうとしていたので「痛いよ、気をつけて」と言うと触る直前で手を引っ込めました。そして、保育者の方を見たとき”危なかったー”と言ってるような表情をしていましたよ。

 

(つき組)

     

 

いがぐりが刺さると痛いことを伝えると恐る恐る近づいて観察していました。担任が栗を取ろうとしていがぐりに触ってしまい「痛い!!」というと「だいじょうぶ?」と心配して声を掛けてくれましたよ。

いがぐりの中から出した栗を触っていました。そのとき、栗のとんがったところが鋭く手に当たって驚いている姿が見られたり、ツルツルした部分は匂いがあまりしないがヒビが入って割れたところからは匂いがすること、フワフワの毛が見えることなど様々な発見をしています。

 

 

保育室に置いてある絵本「ぐりとぐら」を思い出す子、「大きな栗の木の下で」を歌う子がいて、室内装飾を通して本物とイメージが繋がったようです。植物図鑑に載っているいがぐりの写真と同じことに気づいて本物と写真を見比べていましたよ。

 

(そら組)

     

 

見に行くと早速お団子の匂いを嗅いでいました。残念ながら本物ではなかったので「匂いしないね」と言っていました。続けてススキの匂いも嗅ぐと「くさい!」と言っていました。枯れた葉っぱの独特の匂いが子どもたちからすると”くさい”だったようですね。

 

栗のトゲも気になるようでした。栗の見た目は子どもたちから見ても危険だと感じるのか、恐る恐るといった感じで慎重に触っていました。イガの中にある栗を取り出そうとトゲに注意しながら試行錯誤していました。栗を見て「石だ」「どんぐり!」と形や色から自分の知っている物に当てはめていましたよ。また、取り出した栗を机に軽く叩きつけると音が鳴ることに気づき友だちと音を鳴らして楽しんでいました。

 

 

~十三夜の当日~

 

   

 

 

「お庭にお団子飾りに行こう」と誘うと「お団子!うん、行く」と初めてのことに心躍らせる姿がありました。

ススキとお団子、栗(危ないのでいがは取りました)、どれを持っていくか子どもたち自身に決めてもらい、月が良く見えるつき組前の縁側に移動させます。

空を見上げてお月様を探している子がいましたよ。まだ月が光る時間ではなかったので見つけられず「どこかな?いないね」と話もしました。

装飾を飾りに来たそら組さんの姿に気づいたつき組さん達。何をしているのだろうと興味津々で見ていました。しっかりとは理解するのはもっと大きくなってからだと思いますが、こんな風に毎年繰り返し伝統行事に触れる中で、日本の文化を五感で感じていってくれればと思います。。