2022.09.08
室内の環境設定
今週は室内遊びの環境設定について紹介します。
ほし組では、自ら様々な素材や玩具に触れ感触や音を楽しむ姿や、“いないいないばあ”の絵本を見つけると、ページをめくりながら場面に合わせて「ばあ!」と声に出す姿が見られます。また、生活や遊びの中で保育者のすることに興味を持ち模倣しようとする姿から、ままごと用具を設置しました。保育者の真似をして、お椀やボウルにお手玉などの素材を入れるとそれを口元に近づけ食べるような仕草も見られるようになりました。そういった中で、アイコンタクトや温かい関わり、興味や遊びが深まるようスペースの確保、やさりげなく素材を近くに置く等の配慮をしながら保育を行っています。
つき組では、複数の素材を組み合わせてお皿に盛り付け、「〇〇できた!」と伝えたり、複数同じものを作り「はい、どうぞ」とお友だちや保育者に渡し、「いただきます」「おいしいね」と食べる姿が見られます。少しずつイメージを持って遊ぶ姿も増えてきました。その中で上手くいかず葛藤することもあります。そのような時は気持ちを汲み取り、落ち着くまで側にいながら「こうしたかったね」等、受容的に関わっていくことで、安心して意欲を発揮したり興味を持ったものに向かえるようにしています。今後も子どもたちが十分に試行錯誤しながら遊び込めるような環境設定、関わりを心掛けていきます。
そら組では、赤ちゃん(人形)に、素材やコップでミルクを作り飲ませてあげる姿や「赤ちゃん寝てる」と椅子をベッドに見立て、そこに寝かせ布団をかける等、自分が大人にしてもらったことを赤ちゃんにもして愛着を持って関わる姿が見られます。この関りは自分が赤ちゃんに思うように、自分は大人から愛されていると感じ、自己肯定感が上がることに繋がります。また、積み木やままごとの中で「ここに置いてみよう」「ぼくはラーメンを作るから、〇〇ちゃんはアイスを作って」とお友だちと同じ場所を共有して、言葉を交わしながら楽しむ姿も見られます。見守る中でそれぞれの姿や様子を把握し、思いに共感したり必要に応じて言葉を補ったり、代弁していきながら仲立ちし、一人一人が満たされた気持ちで過ごせるようにしています。