先日8/6(土)に、保育園の夏祭りを行いました。

当日は連日の暑さが噓のように涼しく、過ごしやすい一日でしたね。

浴衣や甚平などの涼しげな装いの子どもたちの姿もたくさん見られました。

今週はそんな夏祭りの様子をご紹介します。

今年度の夏祭りは、子どもたちの保育園でのあそびを知っていただきながら、夏らしさや日本の伝統を保護者の皆様にも一緒に感じていただきたいという思いのもとで企画しました。

【つき組のお部屋】

つき組のお部屋には、子ども達が大好きな昆虫を観察できるスペースと、懐かしい千本引き、ゆったりできる休憩所を設定しました。

昆虫観察のスペースには、夏の風物詩でもあるセミやカブトムなどの写真や、あそびの森で捕まえたバッタや蝶、せみの抜け殻が子どもたちを待ってくれていました。

虫が大好きな子どもたちにとって、魅力的なコーナーだったようですね。

嬉しそうな表情で虫かごの中をのぞいたり、昆虫図鑑を開いたりして夢中になっている姿が印象的でした。

保護者の皆様も、幼い頃はこうして昆虫を観察したり、捕まえて遊んだりした経験のある方もいらっしゃったのではないでしょうか。

なかにはセミの抜け殻に興味を持つも、実際に触れるのは少しためらう姿もありましたが、保育者が掌に乗せてみると安全だということが分かったようで、指でつついてみたり、次第に自分の掌に乗せて観察したりしていました。

服にくっつくことに気が付いて、くっつけて遊ぶ姿もありましたよ。

千本引きは、昔から夏祭りではよく見かける福引ということもあって、保護者の方からは「懐かしい」「これ面白いんだよね」といった声が聞こえてきました。

子ども達もそんな保護者の方の楽しそうな様子につられて、一緒に紐を選んで、「何が起こるんだろう」とドキドキしながら引いていましたね。

紐を引っ張ると景品が上がっていくることに気付き、仕組みを確かめようとする姿も見られました。

景品は折り紙で作ったセミやハッピ、ちょうちん等…夏に関連するものでした。

保護者の方と「これはなんだろうね」とやり取りを楽しみながら、ひとつひとつ景品を見てじっと観察していましたね。

休憩所で景品を広げ、ゆったりと過ごす姿もありました。

茣蓙の上に置かれた円座は子どもたちの目を引くものだったようで、持ち上げたり踏んだりして感触や素材を確かめた後、保護者の方が座っている姿を真似てちょこんと座る姿がとても可愛らしかったです。

【そら組】

そら組のお部屋は、保護者の方と子どもたちが一緒に「うちわ作り」を体験できるコーナーでした。

断面の模様が面白い野菜スタンプで、うちわを自由に彩って楽しめるコーナーでした。

普段食べている野菜のスタンプで思いがけない模様ができることに、表情や声で感動を表したり、「お花みたい」「つぶつぶだ」と気付きを表したり、とても楽しそうでしたね。

何度かスタンプを押すと、色が混ざったり、模様が重なったりすることに面白さを感じて、子ども達もどんどん夢中になっていきました。

保護者の方も、「こんな模様になるんだ」「手形もやろう」と一緒に楽しんでくださっていましたね。

混ざった色を見て「紫になった！」と気付いたり、模様の重なりから「花火みたい」「恐竜」とイメージを膨らませたりしながら作った自分だけのうちわができあがると、早速仰いで風を感じていました。

【ほし組】

ほし組は、「涼」を感じることができるスペースとして、タライに水や氷を用意したり、風鈴やはっぴ、うちわや扇子の展示をしました。

水や氷を見ると、目を輝かせて手を伸ばし、嬉しそうに触っていましたね。

服が少し濡れても、顔にしぶきがかかっても気にならないくらい夢中で、夏だからこそ心地よい「涼」を味わっていました。

氷に触りながら、「氷が溶けたらお水になる」と保育者に教えてくれた子もいました。

氷を触ったあとの保育者や保護者の方の手が触れた時、その冷たさに目を丸くする姿もかわいらしかったです。

実際に見て、触れて、共有できる環境だったからこそ、素敵な気付きがたくさんありましたね。

また、保護者の方と一緒にうちわや扇子に触ってみたり、風鈴を仰いでちりんちりんと鳴る涼しげな音を楽しむ姿もありました。

風鈴によって音が高かったり低かったりすることに気付くと、「次はあっち」「こっちも」と何度も鳴らして確かめていましたよ。

音色が違う不思議さや美しさとの出会いとなったようで、私たちもとても嬉しく思いました。

夏祭りという行事を通して、保護者の皆様と子どもたちが、驚きや心地よさ、懐かしさや美しさを共有しながら楽しそうにやり取りをしている様子を見ることができ、とても温かい気持ちになりました。

保護者の皆様にも、保育園での子どもたちのあそびを知っていただき、その尊さや面白さを感じていただけていたらうれしいです。

お忙しい中ご参加いただき、本当にありがとうございました。