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2021.12.24

【12月装飾】冬至

霜柱が見られるようになり、本格的な冬の訪れを感じる季節となりました。

小さなお鼻を赤く染めながら戸外から帰ってくる子どもたちの姿をとても微笑ましく思います。

 

今月の装飾は、12月22日(水)の冬至に合わせ、ゆず、なんきん(かぼちゃ)、れんこん、あずきを飾りました。

 

 

冬至は二十四節気のひとつで、一年で最も昼の時間が短く、夜が長い一日です。

冬至の日に「柚子湯」に入る風習は、江戸時代の頃から続くもので、昔は柚子の香りが邪気を払うと考えられていました。

また、「ん」がつくものを食べると運が良くなるともいわれています。

あずきを食べる地域もあり、かぼちゃとあずきを煮た「いとこ煮」などが一般的な料理です。

 

柚子の果皮には血行促進や風邪予防に効果的な成分が含まれていて、かぼちゃはビタミンや食物繊維が豊富で長期保存がきくため、新鮮な野菜が少なくなる冬にはありがたい食材です。

柚子湯で体を温め、かぼちゃを食べて栄養をつけ、厳しい冬を乗り越えようという先人の知恵が、今も続く風習として根付いているのですね。

 

玄関に装飾を設置すると、つき組の子どもたちが「かぼちゃだ!」と気付き、観察に来ていました。

 

  

 

  

 

実際に手に取って、顔に近づけたり、転がしたりしながら、大きさや形、硬さや匂いなどを感じていました。

かぼちゃを持ち上げてみると想像していたよりも重かったのか、驚いて手元を見たあと、もの言いたげに保育者の顔をじっと見上げるかわいらしい場面もありました。

「これ、重いよ」と言いたげな表情に、「重たかったでしょう?」「中身は黄色いんだよ」「種も入っているね」と保育者が温かく言葉をかけていくと、気持ちが通じあった喜びに一層笑みを深くして観察を続ける子どもたちでした。

 

帰りがけに子どもたちが「あ、ゆずだ!いい香りする」と保護者の方に伝え、保護者の方も「今日は冬至だからだね」と温かく応じながら一緒に観察している姿が見られ微笑ましく思いました。

 

大人になると、こうした季節の行事も目端で見るだけになることが多いですが、子どもたちにとっては日本の伝統や文化を知る貴重な機会でもあります。

今後も季節に合わせた装飾を展示していきたいと思っておりますので、ぜひお子様と一緒に行事に触れ、子どもたちの心の動きを一緒に感じてみてください。