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2020.09.28

9月の室内装飾

  

今月のテーマは、『お彼岸と秋分の日』でした。イチジク・ザクロ・梨・すすきを飾りました。

お彼岸とは、春分の日、秋分の日を中日とする前後7日間のことです。この時期、仏教では極楽浄土に想いをはせ善行を積むべき、大切な時期とされています。一般的には、お寺の法要に参加したり、お墓参りに行ったりして、先祖や故人を偲び供養します。

 

秋分の日は、「国民の祝日に関する法律」によって、「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」と定められています。  お月見に欠かせないススキもこの頃に見ごろを迎えます。

 

お供えは、以下の5つからなる「五供(ごく)」が基本とされています。

 

・「香(こう)」…お線香。お線香の火は息で吹き消すことはせず、手であおいで消します。 口から直接息を吹きかけるのは不浄とされているからです。

・「花(仏花)」…菊やキク科の花、白・黄・紫色の花。

・「灯燭(とうしょく)」…ロウソクに火を灯すこと。ロウソクは、仏壇の明かりとしてだけではなく、暗い煩悩を捨て去り明るい悟りに至ることを讃える意味があります。また、火を消すときは、お線香と同様に手であおいで消します。

・「浄水(じょうすい)」…お墓や仏壇に水やお茶を供えること。仏様に水やお茶や供えるという意味だけでなく、この行為により自分たちの心も浄化されるという意味もあります。

・「飲食(おんじき)」…仏前にご飯を供えることを指し「仏飯(ぶっぱん)」と呼びます。 お墓では菓子や果物などを供えることが一般ですが、仏壇には基本的に家族が食べる主食を供え、朝と夜に自分達が食べる前に仏飯器に盛り付け供えます。 また、秋のお彼岸には、モチ米を炊いて餡をまぶした「おはぎ」を供える家もあります。お彼岸におはぎを備える習慣は江戸時代からはじまったもので、小豆(あずき)の赤い色が邪気を払うとして信仰され、先祖の供養と結びついたといわれています。

 

子どもたちに、お彼岸の話をすると共に、お供え物である今が旬の果物や、すすきに触れてみました。

イチジクやザクロなど、普段あまり触れることのない果物に興味津々の子どもたち。

ザクロを割ってみると、なかにたくさんの粒が入っていることに驚き、じっと見つめたり、指先を使って一粒一粒つまんでみたり。

そら組さんは、「種がある!」と、その一粒一粒に、ひとつずつ種が入っていることにも気づいていました。

指先で潰すと、プチッ、ジュワッと粒が潰れる感触もたっぷり楽しみました。

すすきは、フワフワ、ちょっとチクチクするくすぐったい感触に、何度も触っては手を離したり、軽く振ってみたりしていました。