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2020.09.29

つき組さんの夕方の遊び

保育園では、遊びのカテゴリーを、ごっこ遊び、構成遊び、絵本、戸外遊び、その他の遊びに分けて設定しています。

子どもが最も活動的に遊びを展開していく時間”コアタイム”(9時~14時頃)では、上記のカテゴリーの中で頭を使って遊び、探求したり試行錯誤したりする経験を大切にしています。

一日の疲れが見られてくる夕方は、時には常設していないおもちゃも取り入れながら、休息をとって過ごしています。

今週は、つき組さんの夕方の遊びを紹介します。

大人が主体となって、集団で同じ遊びを行うことはありません。

子ども達は自分で好きな遊びを選んで行っています。

コアタイムに得た気付きを、夕方の時間にもじっくりと再現し、満足いくまでカテゴリーでの遊びに没頭する子もいます。

パズルでは、2~4ピースのものを繰り返しはめては崩し…を繰り返す子や、6ピースのパズルを試行錯誤しながら時間を掛けて繋げていく子と、様々です。

乗り物の絵柄を選び、完成すると実際に机の上を「がたんごとん」と言いながら走らせることもあります。

子どもらしい発見やアイディアをありのままに受容し、自信を持って自己を発揮できるよう見守っていきます。

また、ブロックや電車も好きな遊びの一つです。

お部屋に常設してある積み木は、配置や高さを工夫して組み立てなければ、すぐに重力に従って崩れていきます。

その為、コアタイムには積み木を用いて 「どうすればイメージを形に出来るのか」 存分に試行錯誤しながら組み立てていきます。

一方、身体と脳が疲れ始める夕方の時間帯は、組み合わせれば崩れることがなく、容易に組み立てることのできるブロックを用いて、疲れた脳を使わなくても遊びが展開できるように配慮しています。

この頃は、お友達と一緒に遊んでいるように見えて、隣でそれぞれが一人遊びをしている”並行遊び”の年齢です。

自分だけのスペースで、好きなおもちゃを好きなだけ使うことが出来る環境を作っています。

「全てが自分の物」という認識の中で、満足いくまで一人遊びをする経験を重ねていく事で、4、5歳になった頃に「仲間」としての認識が芽生え、気の合う友達とのやり取りを深めたり、同じ目的を達成するために協力し合う姿へとつながっていきます。

使いたいおもちゃがお友達と重なった時は、譲ることを促すのではなく、お互いの気持ちを受け止めて、分かりやすい言葉で代弁しています。

感情に言葉をつけて代弁することで気持ちをおさめていく事を繰り返し、納得して遊びを再開できるような関りを大切にしています。

子ども達にとっては、遊びそのものが学びになりますよね。

それぞれの好みやこだわりが存分に発揮されています。