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2020.06.06

赤ちゃん人形

 当園では子ども達に一人一体ずつ「赤ちゃん(お人形)」を用意しています。職員が一つひとつ丁寧に手作りをした赤ちゃん。よく見てみると肌の色、髪の毛、瞳の色、体系など違いがあります。様々な個性があることで「こうあるべき」という先入観を持たないようにしています。

又、子ども達の遊びの中でその時々の感情から、笑っているように見えたり、泣いているように感じたりイメージが膨らむように口や目を小さく付け、無表情のような表情になっています。

 子どもたちは自分の欲求や思いを身近な大人に受け止めてもらい、優しく温かい関わりを受けながら信頼関係が育まれていきます。そして少しずつ信頼する大人が自分にしてくれたことを模倣しようとして、「赤ちゃん」に優しく声をかけたり、お世話をしようとする姿が見られるようになります。

 自分がしてもらって嬉しかったことなど「赤ちゃん」に再現することで、「自分は愛されている、大切にされている」という自己肯定感を感じられるようにしています。愛情は受けることで返していけるため、徐々に周囲の人や物への愛情も育むことに繋がっています。  

 

 ご家庭でご用意頂いた子供たちが使っていたスタイを赤ちゃん人形に付けることで、「自分の赤ちゃん」として大切にしています。抱っこやおんぶをしたり、ごはんを作って口に運んであげたり、布団に寝かせてトントンとしてあげる姿も見られています。

 0歳のお部屋には赤ちゃん人形だけでなくぬいぐるみも置いています。ぬいぐるみのお世話から少しずつ赤ちゃん人形への興味も広がっています。

 そらぐみのお友だちは積み木でベットを作り寝かせてあげる姿や、「パーティーが始まるよ〜!」と赤ちゃんのパーティーを開く姿など遊びが発展していく様子も見られています。

 子ども達が赤ちゃんにしてあげている声掛けや行動はどれも一生懸命でとても温かい気持ちになります。私たち職員も赤ちゃん人形に対し、本当の赤ちゃんに接する時と同じように関わっていきたいと思います。