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2020.05.13

絵本がもたらす育ち

 

子ども達にとって、絵本を見ること、読んでもらうことは、感性の育ちや言葉の獲得に繋がったり、大人と一緒にゆったりとした雰囲気の中で過ごしたりする、大切な時間となります。

 

大人と一緒に絵本を見る中で、喃語や指差しなどを受け止められ、共感され、言葉に置き換えて伝えてもらう。こうした経験を重ねていくことで、子どもの言葉を育て、人とやり取りすることの喜びと意欲を育むことになります。

 

例えば、子どもが絵本の中の犬を指差し、大人が「ワンワンだね」と言葉に置き換えて伝えることで、今見ている「犬」と「ワンワン」という音声が結び付く。その後、散歩中に犬に出会い、子どもが「ワンワン」と指を差し、大人が「ワンワンだね。絵本のワンワンと一緒かな?」と絵本と実際の体験を繋ぐ言葉を掛けてみる。

こうした絵本と言葉、そして実際の体験を重ね合わせる関わりにより、子ども達の言葉の獲得と、言葉を獲得していくことを喜びとする感覚を育んでいきます。

 

また、気に入ったページを何度めくり前後の展開を繰り返し楽しんだり、大人の語りの声やフレーズに耳を傾け、その音の響きやリズムに合わせて体を揺らしたり声を出すこともあります。そうした子どもの様子に大人が温かく応答し、味わっている世界を共有すること、身近な人と心を通い合わせる経験が、子どもの興味や好奇心をかきたてることにも繋がります。

 

園にはたくさんの絵本がありますが、その中から子ども達とよく見ている大好きな絵本を紹介します。

是非ご家庭でも、子ども達と一緒に読んでみてくださいね。

 

ご家庭にもあるという方が多いのではないでしょうか。いつも、だるまさんと一緒に体を揺らしています。
子ども達自らページをめくり、前後の展開を満足ゆくまで楽しんでいます。
こちらも繰り返しや、言葉のリズムがあり、簡単な動作も一緒に楽しめます。
『ぽぽんぴ ぽんぽん』は、見ながらおへそを触ったり、「じゃあ目は?」などと自分の体の部位に興味を持つ姿もあります。
『ちょっとだけ』は、妹や弟がいる子ども達が、何度も「せんせい、よんで」と持ってきてくれます。自分と重ね合わせているようで、表情から様々な思いが読み取れます。
図鑑を見ながら、自分の見たもの経験したことを思い出し、「これしってる!」「これのりたい」と伝えてくれます。『せかいちずえほん』も「これはなに?」とイラストで描かれているそれぞれの国の文化や習慣を表すものに興味を示しています。