NEWS

お知らせ

View More

2020.08.08

子どもの「片付け」について

  

 ”片付け”と聞いた時に、子どもに「使った玩具を片づけられるようになってほしい」「なかなか片づけてくれない」という悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。今週は「片付け」についてお伝えしたいと思います。

 

 子どもが遊んでいる際、集中が切れて玩具を手放した瞬間にその玩具の存在は意識から消えてなくなっているなんて様子も見る事があるかと思います。この時期の子どもの発達段階において使った玩具を「片付ける」という概念はなかなか理解しがたいもののようです。子どもにとって玩具は「遊ぶもの」であり、「片づけるもの」ではないからです。

   

 保育園では基本的に保育者が片付けを行います。そんな身近な保育者の姿を見て、遊びの延長線で収納を楽しむ子もいます。又、片付けながら「お部屋が綺麗になって気持ちいいね」「片づけると次使いやすいね」と片付ける意味を言葉で伝えるようにしています。こうした関わりの積み重ねが、4・5歳になった時に共有物を大切にしたり片付けをするなど、自分で生活の場を整え、その必要性を理解するようになっていきます。

他にも、収納も遊びのひとつになるような目印や、しまいやすい環境があるといいかもしれませんね。

 

 これは棚の中に玩具をしまおうと、試行錯誤するつきぐみさんの様子です。どうしたら全部一つの棚の中に入るか考えて集中していたので、その姿をそっと近くで見守りました。

 収納を楽しみながらできる遊びの一つとして、保育園の積み木があります。0歳児のお部屋には2×2、1歳児のお部屋には3×3、2歳児のお部屋には8×8の積み木がピッタリ入るような積み木の箱が設置されています。1度出した積み木を収納することを楽しむことも出来る為、試行錯誤して収納する子ども達の姿も見られています。1個足りないと「ない〜」とどこかに落ちていないか部屋中探していたりもします。保育者が「きれいに入ったね」と伝えると満足そうな表情でした。

  

 自分で身の回りを整えることに気持ち良さを感じたり、物を大切にしたりする態度が身に付いていくような関わりの積み重ねを大切にしていきたいと思います。