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2020.05.14

つき組の発達段階について

今週はつき組(1歳児)の発達段階についてご紹介します。1歳児は歩く、走る、跳ぶなど基本的な運動機能が発達してきて自分でできることが増えてくる時期です。思い通りに体を動かすことができるようになって楽しかったり嬉しいと感じるようになり、探索活動の範囲も広がってきます。

 

また、自我が芽生え、自分の思いや欲求を強く主張するようにもなります。自分で食べたい、着替えをしたい、靴を履きたいなど身の回りのことを自分で行おうとします。その中で自分の思い通りにならなかったり、思いをうまく言葉にすることができないもどかしさから不安定になってしまうことがありますが、身近な大人が子どもの様々な思いを十分に汲み取り、受け止めながら、子どもの「自分でしたい」という思いを尊重して温かく見守ることが大事になってきます。

 

日々仕事や家事をする中で、子どもが「自分でしたい」と主張した時になかなか時間が作れないこともあるかと思います。余裕がある時はできるだけそばで見守り、さりげなく援助することで「自分でできた」という満足感・達成感を味わえるようにするといいですね。時には子どもの成長と向き合いじっくり過ごす時間を作れるといいと思います。

 

保育園では、子どもの発達に合わせて様々な玩具、用具を用意しています。

こちらは靴下になります。様々な色のものと黒の無地を用意しています。手につけたり足に履くことで、自分の人としての大きさを知ることができるようにしています。昨年度のつき組さんは靴下の中にチェーンリング等を入れてカバンのようにしてみたり、手につけて象やきりん等の動物に見立てたりと様々な遊び方をしていました。靴下を履く練習にもなるため、集中して試行錯誤しながら履こうとする姿も見られ、手先や足の感覚を掴むのにとても良い用具になっています。家庭でも、おうちの方のものを身につけようとする姿が見られるかもしれません。信頼している大人と同じことがしたいと考える時期でもあるため、発達の姿としてとらえてあげると見え方が変わってくるかもしれませんね。

 

こちらは新聞紙や広告になります。好きな時に遊べるよう常設しています。大胆に大きく破いたり小さくちぎってみたりと遊び方は子どもによって様々です。広告に様々な食品や日用品が載っているため、じっと眺め知っているものを指さしや言葉で教えてくれることもあります。紙の感触や破く時の感覚を知ったり、素材で遊ぶ楽しさを味わうことができます。

 

このように自分の意思で自由に体を動かせるようになってきた時期に、様々な感覚を養えるよう環境を整えています。今後も子どもたちの発達段階に合わせて環境を工夫していこうと思います。