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2020.05.01

【ゆめ組】廃材製作

 新型コロナウイルスが流行しているなかではありますが、大型連休が始まりました。

 厚生労働省からも連休中の外出を控えるよう通知が出されており、公園も混雑が心配される中、ご家庭でどのように過ごすべきか悩まれている保護者の方も多いかと思います。

 

 そこで今回は、ご家庭でも取り入れやすい、廃材あそびをご紹介したいと思います。

 

 

 こちらは5歳児さんが製作した「ゴミ箱」です。

 生活のなかで目にしたものを、ダンボール等の身近な素材で再現しています。

 丸い穴を開けるためにはどうしたらいいのか、「ぺっとぼとる」という字はどう書くのか、子ども自身が考え、試行錯誤をしながら作りあげていました。   

 

 続いてこちらは、ダンボールで作られた「おうち」です。

 養生テープを使って組み立て、中に入れるようになっています。

 中にはお荷物も置かれています。住人なのか、紙人形が横たわっています。

 このおうちをベースに、先生ごっこが展開されていました。

 

 廃材製作は、自分の中にあるイメージを形にする過程を楽しむ、構成あそびのひとつです。

 その過程の中で、子ども達はのりやテープ、はさみといった道具の使い方を覚え、形や色の組み合わせや変化を楽しみ、試行錯誤を繰り返し考え続ける経験を重ねています。

 自分の作りたいものを作ろうとする意欲と、道具を使う必要性が結びつくことで、自然と指先の使い方や力加減、感覚や思考力、物の仕組みの発見など、様々な力が身についていきます。

 

 更に、作ったものを通して、イメージに沿った役割を演じるごっこあそびに発展したり、他者とのやり取りに繋がっていったりと、子ども達の世界観は大人が驚くような広がりを見せていきます。

 

 こうした廃材製作は、ダンボールだけでなく、ヨーグルトやゼリーのカップ、牛乳パックや卵パック、お菓子などの空き箱でも簡単に行うことができます。

 また、乳児さんに関しても、箱をたたいて音を出したり、高く積み上げたり、倒したり、並べたり、押し潰して形を変えたりと、様々に手を加えて楽しむことが可能です。廃材を解体することも、素材の仕組みの理解へと繋がっていきます。

 

 ひとつの素材に対して色々な工夫をしたり、あるいはひとつの素材にこだわりながら作ったりする中で、その素材の特性を知り、表現の幅も広がる廃材製作。

 おうちで過ごすことが多い今、お子さんと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。