2021.04.09
【つき組】食事
慣らし保育期間も終了し、本格的な登園が始まりました。
今回はつき組の子どもたちの食事の様子をお伝えします。
食事は子どもの生理的欲求を満たす、大切な場面です。
園では、愛着形成を築いている担当保育者が、その子の食事の介助を行っています。
特定の保育者がしっかりと関わることで、保育者はその子が今何をしてほしいのか、何がしたいのかを表情や仕草から読みとり、タイムリーに満たしていくことができ、子どもたちは自分の欲求が心地よく満たされる経験から、子どもと保育者との間に愛着形成が築かれていきます。
そんな信頼できる保育者のもとだからこそ、子どもたちは安心して食事を楽しむことができます。

新入園児の子は、慣れない環境に不安な様子もありますが、保育者に気持ちを受け止めてもられながら、膝の上に座ると安心して食べる姿が見られました。
「おいしいね」「甘いね」と味覚やおいしさを共有することは子どもたちと分かりあえる瞬間であるとともに、食事の楽しさや嬉しさを伴いながら言葉を獲得していく場面でもあります。 味覚は経験と結びつきやすい特性もあるので、食事の時間が楽しいもの、ポジティブなものになるよう、言葉かけや環境には十分配慮をしています。
また、食事の場面だけでなく、この愛着形成担当者が「オムツが汚れたね」「鼻が出て気持ち悪いね」等の、子どもの不快をタイムリーに快にしていくことで、「心地よい状態が当たり前」という経験を重ねていくことで、子ども自身が不快に気付き、保育者に言葉や仕草で伝えるようになり、自ら心地よい状態にしようとする力が育まれていきます。
この「自分で心地よい状態にしよう」という力が後々の生活の自立にも繋がってきます。
今後も子ども一人ひとりとの愛着形成をしっかりと築き、信頼できる保育者と一緒に不快を快にする経験を重ね、安心して心地よく過ごすことができるように関わっていきたいと思います。