NEWS

お知らせ

View More

2020.11.06

【そら組】表現あそび

 朝夕の風の冷たさに、少しずつ冬の訪れを感じる時期となりましたね。

 今週はそら組の子どもたちの表現あそびをご紹介します。

 

 おおむね3歳ころになると、手指の細かい動きが可能になるとともに、偶然できた形を「○○だよ」と見立てて遊ぶ経験を経て、少しずつ自分が作りたいものを意識するようになっていきます。

 そら組の子どもたちも、廃材や道具、積み木などを使って、自分の身近なものに見立てたり、表現しようとする姿が見られるようになってきました。

 

 ダンボールの上を歩いて確かめてみたり、テープで繋げたりしながら、徐々に「おうち」に見立ててあそびを展開しています。シンプルな素材だからこそ、自由に見立てることができ、イメージが広がります。
 広告やおりがみといった紙をちぎり、「ぺたぺた楽しい!」とのりを塗って自由に貼り付けています。ちぎる、指先でのりを取る、塗る、貼る、といった経験をしていく中で、指先の動きや感覚が育まれていきます。のりの性質を知り、破れた廃材をくっつけようとする姿もありました。
 保育者がいくつか並べていた積み木を見つけた子どもたちが、その上にどんどん積み上げて形作り、徐々に「おふね」に見立てて遊び始めました。「こんなおふねに乗りたいね」「うん、どこに行こうか」と言葉でのやりとりを楽しみながら、イメージを共有して関わり合っていました。

 

 子どもたちは、他人の目を気にしたり、誰かの真似をするようなことはなく、純粋に表現することを楽しもうとしています。

 素材や道具の性質を知ろうとする過程で難しさを感じる場面もありますが、大人が見本を見せすぎてしまうと、「大人みたいにきれいにかくこと」「きれいにつくること」に価値がついてしまい、その子らしい純粋で豊かな表現の妨げになってしまいます。

 子どもたちが試行錯誤をしている時こそ、じっくりと見守っていきたいですね。

 

 保育園でも、「上手に作れるか」ではなく、子どもたちが「楽しい!」「もっと試してみたい!」という充実した気持ちを味わえるよう、様々な素材や道具を揃え、ひとりひとりの表現を受け止めていきたいと思います。