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2020.09.26

~積み木遊び~【にじ組】

 雨が続いていますが、暑さもようやく一段落して、季節の移り変わりを感じる頃となりました。

さて、今回は以前ご紹介した積み木遊びの経過の様子を見ていただきたいと思います。

 以前は自分の背丈まで積木を積んだり、積木を器用に積んで自分のお家を作ったりする姿が多く見られていたにじ組さん。現在は、今まで経験してきたことや、試してきたこと、頭の中にイメージしていることを遊びの場で表現する姿がこれまで以上に見られるようになってきています。

「先生、これはロボットを入れておく倉庫でね、ロボットが雨に当たらないようにこうやってしまっておくんだ!」と満足そうな表情で見せてくれました。大切に作ったロボットが雨や風に吹かれることのないよう、外で起きることを想像して作られていました。

次にお友達と協力をして作っていたのが、飛行場と高速道路でした。保育者が不思議そうに眺めていると「あのね、ロボットは空も飛べるし、早く走るんだ。だからどっちも作ったんだ!」「そうだよね!」と子どもたちが顔を見合わせながら伝えてくれました。その想像力の高さに驚きを隠せませんでした。そして、何度積み木が倒れても、「もう一回!」と声を掛け合いながら最後まで諦めずに作り上げ、完成させていました。子どもたちの想像力の高さもそうですが、遊びの中で「もっとこうしたらいいかも。」「こうするにはどうしたらいいんだろう。」と自分のイメージをより具体的に再現するために試行錯誤をする力が増しており、あそびを通して育っている子どもたちの成長を感じることができました。

午睡が明けてから、「見て見て!」と高く積み上げた塔を見せてくれました。何かなと尋ねてみると、「これはね、シンデレラ城だよ!前にみんなで行ったの!」と思い出を振り返りながら、嬉しそうに話してくれました。そこに、近くで見ていたお友達が「一緒にやろー!」「いいよー!」とやり取りを始めていました。一人の女の子が、「あのね、みんなの好きなものを作って仲良く暮らせるところにしよう!」と提案し、「いいね!」というお返事をしてくれていましたよ。

 「まだまだいっぱい時間かかりそうだね!」「でも楽しいね!」と今後の積み木遊びにそれぞれが期待して遊んでいるようでした。

入園当初は積み木遊びに馴染みのなかった子どもたちは戸惑う姿がありますが、繰り返し遊んでいく中で、自分のイメージを形にするおもしろさ、建物の構造、重力等様々なものを感じています。

積み木に夢中になっている子どもたちは、何日も継続して一つのものを完成させようとする姿もあります。園では、子どもたち満足するまで遊びこめるよう、遊びの続きを保障できるようにし、継続して遊べる環境を整えています。

今後も子どもたちが十分に遊びこむことができるような環境設定を、発達や成長に合わせて整えていけたらと思います。また、子どもの作った全ての作品には、大切な思いが刻まれています。その思いを十分に受け止めて、日々子どもたちの作品に共感しながら、丁寧な関わりをしていきたいと思います。