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2020.09.05

セミの抜け殻

  

 夏の暑さが少し和らいで来ましたね。保育園の近くで鳴いていたセミの声もだんだん聞こえなくなってきました。外が涼しくお散歩日和の日、つき組さんが桜並木の遊歩道にお散歩に出掛けると、葉っぱにくっついたセミの抜け殻を見つけました。今日はその日の子ども達の様子をお伝えします。

 葉っぱにくっついたセミの抜け殻を見つけた子ども達。「これなに?」と身を乗り出して興味津々な子や興味はあるけど少し怖いな…と後ろから様子を見る子もいました。保育者が近くで見守りながら「セミの抜け殻だね」と発見を共感していると手を伸ばして葉っぱから取ろうとする姿が見られました。とても真剣な表情でした。

 潰れないように力を加減して上手に持ち、じーっと観察。大事そうに持ち、時々セミの抜け殻の様子を確認しながら保育園まで帰りました。

 保育園に帰ると、じっくりと観察をしていました。実際に見たり、触ったりすることを通してその物に対して親しみや興味を持ちます。手触り、重さ、大きさなどの様々な感覚を直接的に体験し、命をもつものの存在を実感していくのです。普段から図鑑で「セミ」や「セミの抜け殻」を保育者と共に目にしていた子ども達。実際に触れることで更に鮮明になり認識が豊かなものになったように思います。

初めて接する生き物に対して、最初はその扱い方が分からず、いきなり触ろうとして逃げられてしまったり、力加減が分からず潰してしまったり、少し怖いな…と感じる事も私たち大人も経験することがあると思います。そのものの特性がわかって初めてそれに合わせた関わり方が出来るようになり、美しさや可愛らしさなどに驚きや感動を味わえるのです。

例えば戸外活動の中、子どもたちが虫を潰してしまいそうな時に「かわいそうだよ」と触れ合える機会を無くしてしまうのではなく、近くで扱い方を見せてあげたり生き物との様々な触れ合いを重ねていけるような寄り添い方をしていきたいなと考えています。