2025.06.12
6月玄関装飾~芒種~
雨が降る日も増えてきて季節の変化を感じる6月。
芒種とは二十四節季のひとつで、稲などの芒(のぎ)のある穀物の種をまく頃のことをさし、
田植えの時期とほぼ重なります。
芒種に旬を迎える植物である紫陽花と、この時期によく食べられるトマトときゅうりを飾りました。
高温高湿に弱いトマトは、芒種に収穫されたものがおいしいと言われているそうです。
”なんだろう?”という表情で、きゅうりを観察してから触り始めていました。
トマトを触っていると、中身の種がぽとっと落ち、その種をつまみ取ろうとする姿もありました。
トマトの皮と中身の部分の感触の違いに興味をもちながら、両手で触っていました。
あじさいを見ると、進んで手のひら全体で花に触り、嬉しそうでしたよ。
お部屋に野菜を運んでくるのを見つけると”わぁ!”と目を輝かせていた子どもたち。
好きな野菜を手に取ると感触を確かめたり、匂いを嗅いだりと興味津々で観察していました。
丸ごとトマトを見て「ころころ」とつぶやき転がしてみたり、長いきゅうりを2本電車のように連結させたりといった姿や、
じっくり触り眺める姿と、みんなが積極的に触れています。
”おいしそう・・・”と、つい口が開く様子もありました。
あじさいを保育者が近くに持ってくると、葉っぱや花をツンツン触ったりひっぱってみたり。
見て、触って、とじっくり観察したつき組さんでした。
その観察に保育者もじっくり関わっています。
トマトときゅうりを調理の先生に切ってもらい、手に取って観察しました。
「いいにおい!」と香りを嗅いでみたり、トマトの種を指先でかき出して「トロトロしている」と感触を伝えていましたよ。
きゅうりを割って中身を取り出してみたり、皮と中身の色や感触の違いに気づいて
「まわりは少しかたいね」「きゅうりのにおいする」と伝えてくれました。
玄関に飾られているきゅうりとトマトは、散歩へ行く前にもよく触っています。
トマトは両手で優しく包むようにもっていますよ。
あじさいの花も「きれい!」と言って優しく触っていました。
全国各地で米の田植えが見られるほか、蛍やあじさいなどもみられる時期になりました。
旬を迎える食べ物も多く出回るので風景や食からも芒種の時期を楽しみたいですね。