2024.11.19
11月室内装飾
11月(霜月)の装飾
~七五三~
千歳飴(長寿)
柿(嘉来で喜びが来る)
髪飾り
七五三の由来は、室町時代にまで遡ります。当時は幼児の死亡率が今とは比べ物にならないほど高く、生まれて3~4年たって、初めて、当時の戸籍にあたる人別帳や氏子台帳に登録されました。
七五三は、死亡率の高い危険な時期を乗り越え、無事に成長してこられたことの節目として、その子の生まれた土地の神様に感謝と加護を祈る儀式として江戸時代に定着しました。
もともとは、宮中や公家の儀式でしたが、江戸時代には呉服屋の宣伝によって、一般的に広く行われるようになったということです。
それぞれの年齢の儀式の由来は以下の通りです。
三歳 髪置の儀 男女とも髪を伸ばし始める
昔は生後7日で産毛を剃って三歳までは丸坊主なのが普通でした。これは病気を予防する意味があったようです。
五歳 袴着の儀 男の子が袴を着る
幼児から少年の節目として男児が初めて袴を着ける儀式です。
七歳 帯解の儀 女の子が帯を締める着物に変える
昔は小さい女の子の着物にはひもを付けていましたが、紐ではなく帯を着けさらには大人と同じ着物を付けるようになるという儀式です。
(ほし組)
大きな柿に驚きつつも手を伸ばしてツンツンと触れていました。
最近園庭で柿を使って遊んでいるので「今日もお外で触ったね」と伝えると、はっとして柿に顔を近づけてじーっと観察する姿がありました。園庭で柿を触ったことを思い出したようです。匂いを嗅いでみると甘い匂いがしたようで、口を軽く開けて食べようとする子もいました。
ビーズや鈴がついている髪飾りに気づき、振ってみると音が鳴りました。音が大好きなほし組さんは嬉しそうに振り続け、音を楽しんでいました!
(つき組)
室内装飾に気づくと、1つ1つ指しながら「これ何?」「これは?」と興味津々で聞いてきました。
中には、いつも園庭で触っている柿に気づき、「柿だ」と呟く子もいました。「そうだね、今日もお庭で柿触ったね」と伝えると、満足そうに頷いていました。
「これはツルだよ」「これはカメさん」等1つ1つ声を掛けると、「うん」と嬉しそうに笑い、1つ1つ触って感触を確かめていました。
また、ツルやカメを机の上を歩かせるように動かす子もいて、とても可愛らしかったです!
(そら組)
「柿あった!」と室内装飾を見ようと集まります。
保育者がこれは七五三の飾りであることを伝えると、家族で写真を撮りに行ったことを思い出し、「ピンクの着物着たよ!」「今度お写真撮るんだ」と楽しそうに話してくれました。
千歳飴を初めて見る子もおり、袋を触りながら「中に何が入ってるの?」と疑問に思う姿もありました。「長生きできるように長ーい飴が入ってるんだよ」と伝えると、じっと観察を続けていました。
各クラス、その発達なりの七五三の装飾との関わりが見られました。
今後も五感を使って触れられる装飾を楽しみたいと思います。