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2023.09.01

☆8月室内装飾☆

今年も厳しい暑さですね。こまめに水分補給をしたりエアコンも上手に使いながら熱中症に気を付けていきましょう。

 

 

 

さて、今回は8月の室内装飾についてお伝えしたいと思います!

 

 

8月(葉月)の装飾

~二百十日と風祭(おわら風の盆)~

        

風祭というのは、風害(台風)除けを願う行事です。旧暦では秋の台風の時期に特に注意したい3つの荒天日、八朔、二百十日(春分の日から210日) 二百二十日(春分から220日)があり、これを天候や農業の三大厄日とよびました。この時期は各地で風害除けを願う風祭りが行われます。

三大厄日の頃は稲の初穂が実る時期でもあり、この時期に風害に見舞われれば、初穂が傷んでしまうので厄日とされました。

風祭りの中でも有名なのは、富山県のおわら風の盆です。

おわら風の盆

日本各地で様々な風祭が行われますが、なかでも有名なのは富山県富山市の八尾で行われる「おわら風の盆」です。「おわら」という言葉は秋の収穫が豊作になるように「おおわら(大藁)」から取ったという説もあります。

この地域は風が強く吹くために昔から稲の風災被害に悩まされてきました。そのため、収穫期前のお盆に風の悪霊を祓い鎮めるために始められ「風の盆」と言われるようになったそうです。

 

 

(ほし組)

 

 

 

 

初めは遠巻きに見ていました。しかし、保育者が稲を触ったり笠をかぶったりしていると興味が出てきて手を伸ばし始めました。

強ばった表情で恐る恐る触っていました。触った時に稲の穂のチクチクに気づき手を引っ込めていましたよ。「チクチクしてたね」と声を掛けると、安心したのか再び手を伸ばして触っていました。

 

 

 

 

 

落ちた稲の穂を指でつまんでじーっと観察していました。また、飾ってある風の盆の写真を見て指差しをする姿も見られ「これと一緒だね」というと「おー!」と言って笠の方を指さしていました。

見慣れないものには警戒するようで、少し触って稲や笠が動くと驚き、泣いたり保育者にくっついたりしていました。

 

 

(つき組)

 

  

 

壁に風祭りの写真が張ってあり、実物の笠と見比べていました。すると、同じものであることに気づいて「いっしょー!!」と何度も指さしていましたよ。「畳みたいないい匂いがするよ」というと鼻を近づけて匂いを嗅いでいる子もいました。

 

 

 

 

保育室に植物図鑑が置いてありよく見ています。図鑑に載っている稲が黄色だからか稲は黄色いものだと思っていたようで飾ってある緑色の稲を見て不思議そうにしていました。

「先に付いてる粒々がお米になるんだよ」と伝えると中身を確認しようとしていました。後日他のクラスの先生に会った時には、稲を指さして「おこめ!」と言ってたようです。稲がお米だと説明されたことをしっかり覚えていてくれたようです。

稲を見る機会はなかなかありませんが、田んぼに行く機会があったら、ぜひ、お話してみて下さい。

 

 

(そら組)

 

 

 

 

 

笠のことを分かりやすく伝えるため「玄関に帽子あるよ」と言いました。すると「え?」という表情になり興味が出てきて「見に行く!」となり見に行きました。

「この丸い所がお米になるんだよ」と伝えると真剣な表情で観察していました。自分の知っているお米(白米)と飾ってある稲が繋がらなくて「???」とそら組なりに考えていたようです。

中にはお米と聞いて食べる真似をする子もいました。

 

 

 

 

 

「こうやってかぶるんだよ」と一人にかぶせると「○○ちゃんも!」とかぶりたがる様子が見られました。大人用の笠なので大きく「○○ちゃんとかぶる」「○○先生とかぶる」と言い二人でかぶる姿も見られました。

 

稲も、笠もなかなか触れる機会はありませんが、実際に触れる経験を積み重ねることで、伝統的な文化に深く根付いたものを五感で覚えていって欲しいものですね。