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2022.12.27

☆12月 室内装飾☆

あっという間に過ぎた一年を振り返りながら、年の瀬を感じる頃になりましたね。

 

 

さて、今回は12月の室内装飾についてお伝えしたいと思います。

 

 

12月(師走)の装飾

~冬至~

柚子 かぼちゃ あずき

冬至とは、一年で、最も日が短い日であり、翌日からまた、日が長くなるため、太陽が生まれ変わる日、または、復活する日とされ、古くから世界各地で盛大に祝祭が行われ、クリスマスの由来のひとつとも言われています。

中国や日本では「一陽来復(陰が極まり陽にかえる)」といって、冬至を境に運が向いてくるとしています。ちなみに、今年の冬至は12月22日です。

 

柚子:冬至には柚子湯に入ります。柚子の強い香りが邪気を払うと言われます。

かぼちゃ:冬至には「ん」のつく食べ物を食べると運気が上がると言われています。かぼちゃ=なんきん(南瓜)であり、また、長期間保存ができ冬まで食べられ、栄養豊富なため、かぼちゃを食べる習慣ができたようです。

小豆:赤い小豆には厄除け魔除けの意味があり、一年間病気にならず、元気に過ごせると言われています。

 

 

 

 

(ほし組)

 

 

南瓜を指さして「ぼちゃ」と言ったり、柚子を持って「みかん!」と言ったり自分が知っているものとイメージをつなぎ合わせて連想している姿が見られました。

 

 

「柚子だよ」と伝えると「ゆず」と繰り返し、その後は「みかん」とは言いませんでした。

実際に手に取り、五感で柚子を感じることができ、すぐに「柚子」という言葉を獲得したのかもしれません。

 

「これは?」と指さして興味を持ったものを保育者に聞いていました。保育者が答えるとまた「これは?」と聞き答えると、また「これは?」と次々に聞いていました。

  

小豆の入った升の中に手を入れて混ぜて感触を楽しむ様子が見られました。

小豆を指先でつまむ姿もあり指先の細かい使い方もできるようなりました。つまんで小豆をじっくり観察していましたよ。

 

 

(つき組)

 

絵本の「やさいのおなか」のかぼちゃのページを気に入っていたつき組さん。「かぼちゃがあるよ」と伝えると「かぼちゃ!?」と興味津々で早く見ようと急いでいました。

 

見に行くと、一番初めに小豆に興味を持ち、人差し指を使って優しく混ぜて音が鳴るのを聞いていました。

 

小豆を手で掴もうとすると桝や手の隙間から零れ落ちて床に散らばりましたが、小豆を一粒一粒、丁寧に拾っていましたよ。指先が上手く使えるようになったからこその姿ですね。

 

 

「いいにおいがするよ」と柚子を見せると手に持って鼻に近づけて匂いを嗅いでいました。しばらく匂いを嗅いでいると「みかん!」という子どもがいました。同じ柑橘系のものだからそう感じたのでしょうね。

 

「これはゆずだよ」と伝えると「ゆーず」と真似して言う姿が見られました。

 

 

 

(そら組)

  

 

 

室内装飾を見に行くとすぐ「なにこれ?」と小豆を手に取って見る子どもが多くいました。

 

「おまめ?」と豆であることは認識しているようでしたが”あずき”という名前は知らなかったようです。

 

「小豆だよ。今日の給食にも入ってたよ」と伝えると「あずき?」「あんこだ!」と答えていました。給食で食べた小豆(あんこ)と展示されている小豆がしっかり繋がったようです。

 

さらに、「かぼちゃとゆずもはいってたね」とかぼちゃとゆずについても思い出していましたよ。

また、小豆を触ると給食で食べた小豆は柔らかく、展示されている小豆は固いということにも気づいたようです。

 

柚子の匂いを嗅いで「れもんみたいなにおい」という子どもが多く、酸っぱいような香りや黄色い色からよく知っているレモンとも結びついたようです。

 

 

たくさんの経験から、様々な物事への理解が進んでいるため、冬至の展示を通していろいろなことに気づいたようです。そら組さんの成長を感じることができました。

 

 

 

枡の中の小豆が何粒あるのかと手のひらやお盆の上に並べて数えようとするなど、数に興味が出てきたそら組さんらしい姿も見ることができました。

 

室内装飾は五感を通して、日本の文化や季節を感じてもらう機会になっています。

一見すると、子ども達の目を引くような展示ではありませんが、毎月、どのクラスの子どもたちも興味深く見て、触れて、楽しんでいるようです。保護者の方もお子さんと一緒に楽しんで頂ければと思います。