2022.12.16
12月室内装飾【冬至】
今週は12月の室内装飾【冬至】について紹介します。
冬至とは1年で夜が最も長く、昼が短い日です。冬至を境に運も上昇するとされているので、かぼちゃを食べて栄養を付け、身体を温めるゆず湯に入り無病息災を願いながら寒い冬を乗り切る知恵とされています。柚子は冬至に柚子湯に入ると風邪をひかない・病気にならないといわれています。また、柚子の強い香りが厄を落とす・邪気を取り除くという考えもあったようです。かぼちゃ(南瓜)運盛りといい、「ん」の付く食べ物を食べると運気が上がるといわれています。小豆は持つ赤色は邪気を寄せ付けない効果を持つ色と考えられていました。お米に小豆を入れて煮込んだ小豆粥は別名「冬至粥」ともいいます。
保育園の玄関には【柚子と小豆】を飾りました。
ほし組では柚子や小豆を見ると興味を示し、自ら手を伸ばし触れて見た目や感触を確かめる様子が見られました。子どもたちの興味や“触れてみたい”という気持ちに寄り添いながら一緒に観察を楽しむ中で色や形、聞こえた音、匂い等、感じたことを丁寧に言葉で伝え発見に対し共感しながら関わっていきました。今後も子どもたちが興味・関心を持って様々なものと関わっていけるよう環境を整えていきます。
つき組では柚子や小豆を見ると「見る」「貸して」と意欲的に観察しようとする姿が見られました。皿を揺らすと音が鳴ることに気が付き「音する」と発見を伝えてくれる姿や、柚子を手に持ち「柿、みかん」と形や色から想像したものを伝える姿、また自ら柚子を鼻に近づけて匂いを確かめてみるような姿も見られました。子どもたちの興味や発見に対し「一緒に見てみようか」「本当だね、丸くて柿とみかんにも似ていたね」と受容的に関わる中でも保育室にある“しょくぶつずかん”の柚子のページと一緒に「この柚子をお風呂に入れると体が温まるんだね」と興味に寄り添いながら行事や季節について伝えていきました。
そら組では子どもたちが装飾に気が付くと「これ何?」「みかん?」と話しながら興味津々の様子で集まる姿がありました。「これは柚子と小豆だよ」と保育者が伝えると匂いを嗅いだり手に持ち、感触を確かめていました。「いい匂いがするよ」「小豆を振ったら音がする!」と子どもたち同士で気付きを共有する姿が見られました。「そういえば!」と保育室内にある植物図鑑を持ってきて柚子が載っているページを探す様子や窓から見える保育園裏にある家に柚子の木がなっていることに気が付き「見て、あそこにあるのは柚子かな?」と保育者に尋ねる姿もありました。子どもたちの発見や興味に寄り添い、言葉でのやりとりを丁寧に行いました。また、冬至という1年で日照時間が最も短い日があるということや健康に過ごすことができるよう、お風呂に柚子を入れて入ること等、日本の伝統に興味や親しみが持てるよう分かり易い言葉で伝えていきました。