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2021.06.09

保育の連続性

 5月の室内装飾はそらまめでした。 オリオン組で「そらまめくんとながいながいまめ」という絵本を見ていると、「そらまめあるよね!」と玄関にあるそらまめと同じ豆であることに気がつきました。

さっそく子どもたちのところにもってくると、「おんなじだー」と絵と形を一致させ、「お豆はどこ?」「むいてみよう」と豆の皮をむき豆を出して匂いをかいだりしました。
皮をむかずそのままぽきっと折って中をのぞいてます。
折ってからむいていました。ふかふかベットの白いものが見えました。
「もっと出てくるかな?」と振ってみています。
 そらまめをさらにむこうと頑張っていました。

 

絵本を見ながら、自分が見たこと、経験したことを思い出し、見てみたい、触ってみたいという思いが生まれ、実物に触れることでまた新たに子どもたちの中にそらまめについての情報が更新されました。日々の経験が次の興味関心につながっていきます。

 

 またある日、公園の砂場で土を掘っていると黒くなったどんぐりが出てきました。しばらく埋もれていたようです。見つけた子は、「あっ!ピーナツくん!」とそらまめくんの絵本に出てくるピーナツくんを思い出したようです。帰り道では、植物が沢山あるご家庭の庭先を見て「あおむしくんいるかな?」とのぞき込み、保育者が「もう、ちょうちょになったかな?」と声をかけると、「さっき飛んでたよ」と公園で見かけたモンシロチョウのことを話していました。これもはらぺこあおむしのお話から連想されたやりとりです。

 

 このように、子どもの発達はある日突然何かが出来るようになるとか、分かるようになるのではなく、常に前の状態を受けて、様々な経験を通しながら少しずつ進んでいきます。前の状態を受けてどのような経験を可能にするのか。それが保育の連続性なのだと考えます。保育者は今の子どもの姿から次の日につながる経験が出来るように環境を整え、思いを共感したり共有しながら一緒に進んでいます。ご家庭での生活の場面でも、お子さんが関われることがあれば体験する機会を作ってみてはいかがでしょうか?親子でやりとりを楽しみながら経験することで1つ1つの経験が次につながり、お子さんの新たな世界が広がっていくと思います。