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2020.11.20

11月の室内装飾

 

今月の室内装飾のテーマは『立冬と七五三』。赤飯と菊を飾りました。

立冬は二十四節気のひとつで、冬が立つと書くように、冬の兆しが見え始める頃をいいます。 2020年の立冬は、11月7日から11月21日です。

 

 立冬といっても、立冬に入る日を指す場合と、立冬から小雪までの約15日間をいう場合があります。

そして、立冬には七五三があります。

 

子どもの成長を祝い、これまでの感謝とともに、健やかな成長を神社などで祈願する七五三。 七五三という名前の通り、7・5・3歳の年齢ごとに祝う行事として考えられていますが、もともとはそれぞれ別の行事だったそうです。  

 

・数え年3歳(満年齢2歳の年)…髪置きの儀    

江戸時代には3歳まで髪を剃る習慣があり、それを卒業して髪を伸ばし始める儀式  

・数え年5歳(満年齢4歳の年)…袴儀    

男の子が袴を着用し始めるための儀式  

・数え年7歳(満年齢6歳の年)…帯解きの儀    

女の子が大人と同じ幅の広い帯を結び始めるための儀式

 

この3つの儀式をまとめて七五三と呼び、やがてこれらの意味は薄れていき、現代では子どもの成長を祝う行事となり、女の子は3歳と7歳、男の子は3歳と5歳に七五三のお祝いと参拝をする形になりました。

 

『菊』

中国の思想や信仰などで、良い兆し、おめでたい印として広く使われる吉祥文様があり、 着物には「松竹梅」や「四君子(蘭・竹・菊・梅を組み合わせた文様)」などが見られます。 その中で、「菊」は七五三が行われる秋に見頃を迎えるということもあり、お祝いに贈られたり、多くの神社で菊祭りが開催されたりしています。

 

『赤飯』

赤飯の意味・由来 日本では古来より「赤色」には邪気を祓ったり災いを避けたりする力があるとされていたため、赤色のご飯を食べることで厄払い・邪気払いをしたと考えられています。ご飯を赤く染める方法として、身近な小豆(あずき)を使って色づけする方法がとられるようになりました。つまり、魔除けの意味を込めて、祝いの席でふるまわれるようになったのです。

ほし組さんは、赤飯に興味津々で、ラップ越しに触れたり、ままごとのレンゲを持って来て食べる真似をしてみたり、いつも見るご飯とは少し違う見た目ですが、それが食べ物であるということを感じているようでした。

 

つき組さんは、七五三の絵本に興味津々で、保育者が絵本を持っていることに気付くなり、なぜか一斉にイスに座り始め、みんなでテーブルを囲んで保育者と一緒に1ページずつじっくり見ていました。

近くで見ると迫力があったようで、菊の花に顔を近づけては離れたり、”なんだこれは?!”という表情も見られました。

保育者が「きく、だよ」と声をかけると、「き、く!」と真似て言う姿もありました。

 

そら組さんは、赤飯を見て「食べたことある!」と教えてくれました。

指でつんつん触れて、「ちょっとかたいね」「もちもち」と、もち米の感触も感じていました。

あずき豆を用意すると、赤飯に入っているあずきと同じであることに気づき、それぞれを触って、「ごはんに入ってるのは、やわらかいね」「こっちはかたい」と、子ども同士でやりとりする姿もありました。

菊は顔を近づけて匂いを嗅いで、「いいにおい」「お花のにおい!」と言ったり、指先で優しく花弁をちょんちょん、と触ったり、

五感をたくさん使って、子どもたちなりの言葉でたくさん表現していました。