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2020.11.14

~生活の様子~

  吐く息がだんだんと白くなっていき、少しずつ冬が近づくこの頃。引き続き衣服をこまめに調整しながら、感染症や風邪を予防できるよう手洗いや消毒を子どもたちと一緒に行っていけたらと思います。

 今回は、子どもたちの生活の様子についてご紹介します。

 1歳児さんは今、戸外へ出る準備として、上着や靴下、靴を自分で履いて戸外へ出ます。その時に保育者は、子どもたちが「自分でやりたい!」という意欲を持てるよう、じっくりと取り組める時間を確保し、一人ひとりに合った援助をしています。そのような関わりを継続してきたことで、自分から上着に手を通してみたり、下駄箱から靴を取って、「これ!」と保育者に伝えては「自分で!」としぐさや言葉で示し、保育者の傍で安心して靴を履いています。靴を履くという一つの動作の中でも、靴に足を入れたり、マジックテープの部分を指でつまんだりといった動きがあります。子どもたちは繰り返し試す中で必要な生活習慣を獲得しています。自分で靴を履けたときの表情は、とても清々しく、私たち保育者はその思いに共感し、自分で行うことができる心地良さを子どもたちが感じていけるように関わっています。

 最近の2歳児さんは、お着替えをしている時、「見てて!」と自分でお洋服の着脱を自ら進んで行う姿が見られています。以前は保育者と一緒に行う場面が多く見られていましたが、今では保育者と一緒に行ってきた工程を、一つずつ試行錯誤をしながら自分の力で行う姿が見られていますよ。また、子どもたちが脱いだ洋服を保育者が畳んでしまっている姿を見せてきたことで、大好きな大人の模倣をし、畳む習慣もついてきました。日々の生活の中で、保育者と一緒に、これから生きていく上で大切な力を習得している途中です。

 3歳児さんでは、自分で使ったものをもとの場所へ戻し、次に使う時に使いやすいようにと、お片付けをする姿が見られてきました。「ここ散らかってる!」「綺麗にしておくね」「絵本小さい本と、大きい本で分けてみる!」等、子どもたちが遊びの中で気付いたことや、次に遊ぶ時のことを考えて、行動に移していく姿が見られます。園では「お片付けの時間だよ」といった声掛けはしていません。子どもたちが過ごしやすい環境を整えるのは保育者の役割だからです。だからと言って子どもたちに何も言わず片付けているのではなく、「お部屋が綺麗だと心地がいいね」「元の場所に戻れると玩具もみんなも嬉しいね」等の声掛けを行っています。日々の保育者の関わりによって子どもたちの中でも気づきが生まれ、「私も一緒にやる!」「こっちはやっておくよ!」と自分から率先して行う姿に繋がっています。

 4歳児さんは、当番を決めていて、子どもたち同士で協力をしながらクラスの環境を整えています。また、自ら「やりたい!」と率先して当番を務めている姿にはたくましさを感じます。保育者の声掛けが無くても、一日の流れに見通しを持って生活している子どもたち。大人が気づかないような部分にも気が付いては「お手伝いする!」「私も!僕も!」と積極的な姿が見られていますよ。保育者は、子どもたちの思いを十分に汲み取り見守っていますが、安全面を配慮した上で行ってもらうようにしています。

 子どもたちが日々の生活の中で獲得したことは、今後大人になっていく過程に必要なものばかりです。この大切な乳幼児期の経験を、私たち保育者が寄り添い、関わることで子どもたちが日々満足しながら生活を送っていけるようにしていきたいと思います。