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2020.08.08

8月の室内装飾

8月の装飾のテーマは日本の夏の涼です。

風鈴と団扇を飾っています。

    

8月は暦の中では立秋(夏が極まり秋の気配が立ち始める日)や処暑(暑さが峠を越えて後退し始めるころ)があり秋に向かうとされていますが、本格的な暑さはこれからとなりそうですね。

暑い夏を乗り切るために日本では昔から涼をとる工夫として、打ち水・風鈴・すだれ・うちわ・扇子などが取り入れられてきました。

    

 〇風鈴

風になびく風鈴の姿、心地よい音色を奏でる風鈴は、目と耳で涼を感じさせてくれます。

一瞬のそよ風に乗って、軽やかにたゆたう風鈴は、蒸し暑い日本に暮らす庶民が考え出した、納涼の知恵の結晶ともいえるでしょう。

鉄・ガラス・陶器・木・水晶など、さまざまな材質・形状でつくられており、音色や色合い、雰囲気はそれぞれ違います。

     

〇 団扇(うちわ)

細竹に紙を貼る団扇ができたのは近世のことで、古くは蒲葵(びろう)や芭蕉(ばしょう)などの植物を編んでつくり、神を招く依り代(よりしろ)の象徴でもあったそうです。

優美な絵模様を描いた京団扇や、剛毅なつくりに浮世絵などを貼った江戸団扇、また、見た目が水のように透けており、昔は水につけて気化熱で涼むという方法で涼をとったことから名がついたともいわれる、岐阜の「水うちわ」など、さまざまな団扇がつくられています。

納涼の道具としてだけでなく、団扇を見て楽しむのも一興です。

   

ほし組は、風鈴の音が聞こえると、興味を示し、鳴る方を目で追い、手を伸ばしていました。

「風鈴だよ、チリンチリンだね。きれいな音するね。」と声を掛けると、「あ!」と声を出したり、にっこりとしたりそれぞれの反応を見せてくれました。

   

また、団扇であおぎ風を感じると、目を細めたり、風に向かって手を伸ばす姿が見られ、「風が気持ちいね」と語り掛けながら、「団扇パタパタしているね」と手であおぐ動作を見せるとそれを真似るように手をパタパタと動かしていました。

     

つき組は、風鈴を見るとカランカランという音を聞いて不思議そうに見ていた子どもたち。

      

保育者が「カランカラン音が鳴るね」「涼しそうだね」と声を掛けると次々に手を伸ばして、風鈴を触ってガラスの感触を楽しんでいました。

団扇もパタパタあおいで風が出てくるのを確かめているようでした。

    

そら組は、つき組のお友達が何か見ているのに気が付き、「何見ているの?」と興味を持っていました。

「風鈴と団扇だよ」と伝えると「見たい!」と言っていたので、つき組のお友達が見た後に貸してもらいました。

そら組のお部屋に持ってくると持ってくると他のお友達も興味を持ち、一緒に見たり、音が鳴ると、「カランってなるね」と保育者やお友達に伝えたりしていました。

       

保育者が団扇であおぐと、ニコニコと笑顔が見られ、「風がきて気持ちいいね」と気持ちを言葉にして言うと、「うん!かぜくる!」とうなずいたりする姿もみられました。