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2020.10.08

10月(神無月)の室内装飾

~中秋の名月~

お花:すすき・紫式部

野菜・果物:さつま芋・栗

 中秋の名月とは旧暦の8月15日に出る月のことでした。旧暦の秋は現在とは異なり、7月から9月のことを指し、その中間にあたる8月を中秋と呼んでいました。もともとは中国がルーツの行事とされていますが、平安時代に日本に渡り、江戸時代になると、庶民の間でも月を楽しみ、愛でるようになります。

旧暦の中秋の頃は、稲も育ち、収穫が始まる時期です。そのため、中秋の名月は秋の収穫を喜び、感謝する祭りとして広く知られるようになりました。

団子

お月見と言えば月見団子ですが、月見団子は中国のお菓子「月餅」がルーツとされています。丸いお団子が満月を連想させることから、中秋の名月にお供えする風習が定着しました。

すすき

作物や子孫の繁栄を見守ってくださる月の神様の「依り代」と考えられます。また、ススキの鋭い切り口が魔除けになるとされています。

収穫した野菜や果物

 旬の野菜や果物を供え、収穫に感謝します。特に蔓の物(さつま芋)を供えるとお月様とのつながりが強くなると言われています。

                                                                      

ほし組さんは、真っ先に栗を手に取りニコニコ。大きなどんぐりだと思ったようで、しっかり握りしめ、保育室へ戻ろうとしていました。さつまいもは何かわからない様子で、だれも興味を持ちませんでした。ひとりの子が月見団子に気づいたため、保育者が「おだんごだよ。」というと「…ご?」と不思議そうに見ていました。

                                                          

 つき組さんがまず興味を持ったのは、さつまいもと栗。さつまいもはちゃんとわかっているようで、大きなさつまいをひとりひとり持っていました。栗はやはり大きなどんぐりだと思ったようで、いつもどんぐりを剥くように、栗の皮を剥こうとしていました。紫式部を見つけ、「ぶどう」と興味を持ち、触ったり、つぶしてみたりしていました。

月見団子に気づいた子が「ボール?」ときいてきたので、「おだんごだよ」と伝えると、「おだんご、おだんご」と繰り返し言葉を覚えようとしているようでした。

                                                    

 そら組さんは、大好きな絵本「どうぞのいす」に栗が出てくるので、栗に興味津々。絵本の最後で、ろばさんの「どんぐりってくりのあかちゃんだったかしら」と言うのを思い出し、どんぐりと栗で「???」となっている子もいました。紫式部はやはりぶどうに見えるようで、みんな触って感触を確かめていました。

 そら組さんはさつまいも、栗、お団子がしっかりわかり、前を通るたびに気にしていました。