今回は12月の室内装飾の様子についてお伝えします。

 

1２月（師走）の装飾

～冬至～

 

 

柚子　かぼちゃ　あずき

冬至とは、一年で、最も日が短い日であり、翌日からまた、日が長くなるため、太陽が生まれ変わる日、または、復活する日とされ、古くから世界各地で盛大に祝祭が行われ、クリスマスの由来のひとつとも言われています。

中国や日本では「一陽来復（陰が極まり陽にかえる）」といって、冬至を境に運が向いてくるとしています。ちなみに、今年の冬至は１２月２２日です。

 

柚子：冬至には柚子湯に入ります。柚子の強い香りが邪気を払うと言われます。

かぼちゃ：冬至には「ん」のつく食べ物を食べると運気が上がると言われています。かぼちゃ＝なんきん（南瓜）であり、また、長期間保存ができ冬まで食べられ、栄養豊富なため、かぼちゃを食べる習慣ができたようです。

小豆：赤い小豆には厄除け魔除けの意味があり、一年間病気にならず、元気に過ごせると言われています。

 

（ほし組）

興味津々で手を伸ばす子ども達。ゆずを見つけるとすぐに両手で持ち上げる子もいました。

 

 

「いい匂いするね」「ごつごつしているね」と言葉をかけると、口元に近づけていました。いいにおいがしたようです♪

 

 

あずきに気がつくと、手を入れてゴソゴソ…シャラシャラ…と音を鳴らしてニコニコでした。音が面白かったようです。

満足するまでしばらく触れて楽しみました。

 

 

かぼちゃには表面にラップをしていたのですが、中の種に気がつき「ほ！ほ！」と口をつぼめて発見を伝えてくれました。手で種を取ろうとラップの上から指先を使って掘っていましたよ。持とうと手を伸ばしてみると、重さに驚く姿も見られました！

 

（つき組）

あずきの中に手を入れてみるとシャラシャラ…と音がして「ん？」「え？」と不思議そうな表情になり、保育者の顔を見て「ある！あるよ！」と教えてくれました。「これはあずきって言うんだよ」と伝えると「あーずーき♪」と繰り返していました。

 

 

赤ちゃんを抱っこしながら見に来た子は、抱っこをしたままかぼちゃを持ち上げようとしますが、なかなか難しいようでした。「先生が赤ちゃん抱っこしてようか？」と提案すると、赤ちゃんを渡してきました。かぼちゃを持つことができると、とても満足そうに笑っていました♪

 

（そら組）

室内装飾に顔を近づけて「いいにおい！」と話したり、かぼちゃやゆずを持ち上げて重さを感じ取ったりしていました。

ゆずを見ると「いいにおい」と香りを楽しんだり、ほおずりしたり、ニコニコで観察していました。

料理に使うことに気づいた子もいました。行事食であずきとかぼちゃを煮た”いとこ煮”を食べることを伝えると、食べることを楽しみにしていました！

 

 

あずきの音や指の中での感触を楽しむ姿もあり、あずきに手を入れてクルクルとかき混ぜてみたり、１粒つまんでジーっと観察する姿もありました。

 

 

冬至当日はゆず湯をしました。

 

ほし組はお部屋で洗面器にお湯を貼り、ゆずを浮かべて楽しみました。

 

 

ゆずを見るとすぐに近づき手を伸ばしていました。表面を触ったり、「いいにおいがするね」と共有すると、ゆずを食べようとする子もいました。

冬至のことやゆずのことを伝えると、「とうじ」「ゆず」と保育者の言葉を繰り返す姿もありました。

 

 

十分に感触を楽しんだ後、タライに浮かべて観察をしました。プカプカ浮かぶゆずを捕まえようとする子、お湯をパシャパシャする子と、それぞれ楽しんでいました。

ゆずの動きに驚き「わあ！」と声を出したり、笑顔いっぱいで楽しんでいましたよ。

 

 

足湯をやってみると、じっと座って心地よさを楽しむ姿や、気持ち良さからお風呂のように入ろうとする姿もありました。

季節を感じながらニコニコご機嫌で足湯を楽しんでいました！

 

 

つき、そら組は園庭で行いました。

朝の会で、今日は冬至と言って太陽が出ている時間がとても短く、寒い日であることと、体を暖め、風邪をひかないようにお風呂にゆずを入れることを話しました。その後、今日はそのゆず湯（足湯）を園庭でやることを伝えると、皆「行く！」とやる気満々で園庭に出ました。

 

 

足がじんわり暖かくなり、皆ニコニコでした。しばらくすると足湯の色が少し変化したことに気づく子もいました。段々とお湯がぬるくなって新しいお湯を用意すると、「ちょっと熱いな」「こっちはどうかな？」と温度の違いを調べたり、気に入った温度の足湯を見つけてゆず湯を満喫しました♪

また、ゆずの皮がむけることに気づくと、保育者に一緒にむこうと誘ってきました。一緒に向くと房が出てきて、その中に硬いもの（種）があることに気づくと、指で押して房から種を出していました。

出てきた種を使って、お皿に土、ゆず湯、ゆずの種を入れて「お豆のカレー」をつくり始めた子もいましたよ！

 

ゆず湯は本当に気持ち良かったようで、ゆっくり足を入れて楽しむ子が今年は多かったように感じます。

 

今年1年、ありがとうございました。

保護者の皆様には日ごろからご理解とご協力頂き感謝しております。

来年も子ども達の発達を保障し、質の高い保育を実践していけるよう、職員一同精一杯取り組んでいきたいと思います。

良い年をお迎えください！