2025.12.02
11月室内装飾~七五三~
今回は11月の室内装飾の様子についてお伝えします。
11月(霜月)の装飾
~七五三~

七五三の由来は、室町時代にまで遡ります。当時は幼児の死亡率が今とは比べ物にならないほど高く、生まれて3~4年たって、初めて、当時の戸籍にあたる人別帳や氏子台帳に登録されました。
七五三は、死亡率の高い危険な時期を乗り越え、無事に成長してこられたことの節目として、その子の生まれた土地の神様に感謝と加護を祈る儀式として江戸時代に定着しました。
もともとは、宮中や公家の儀式でしたが、江戸時代には呉服屋の宣伝によって、一般的に広く行われるようになったということです。
それぞれの年齢の儀式の由来は以下の通りです。
三歳 髪置の儀 男女とも髪を伸ばし始める
昔は生後7日で産毛を剃って三歳までは丸坊主なのが普通でした。これは病気を予防する意味があったようです。
五歳 袴着の儀 男の子が袴を着る
幼児から少年の節目として男児が初めて袴を着ける儀式です。
七歳 帯解の儀 女の子が帯を締める着物に変える
昔は小さい女の子の着物にはひもを付けていましたが、紐ではなく帯を着けさらには大人と同じ着物を付けるようになるという儀式です。
(ほし組)
室内装飾を見に行くと、髪飾りのリボンに一番に手を伸ばしていました。リボンがついている鈴に気が付き、手でガサガサ音を鳴らして楽しんでいました。

また、「柿あるね、キレイなオレンジ色だね。どんな匂いするかな?」と手渡すと、鼻を近づけてくんくん…と匂いを嗅ぎ、とびきりの笑顔を見せてくれました♪
柿の甘い匂いを感じたようです!

柿を両手で持ってじっと観察する子もいましたよ。自然のものは子どもたちに不思議で魅力的なものなのでしょうね。
(つき組)
保育者が声をかける前から「柿見る!」と楽しみにしていたつき組さん。

「柿だー!」と手に取り、「お外(園庭の柿)、採れなかったね」と、園庭の柿の木に実っている柿は取れなかったことを思い出して伝えてくれました。

リボンを持ってみると、リィンと音が鳴り、不思議そうにどこから音が鳴っているのかリボンをあちこち触る子もいました。
リボンの鈴から音が鳴っていることに気づくと、思いっきり鈴を振っていました!


千歳飴の袋を触っていた子は、裏面にも絵が描いてあることに気づき、指しながら「これ何?」と保育者に聞いてきました。そのやりとりを聞いていた子も「何々~?」と話の輪の中に入ろうとしました。「ここにも絵が描いてあったんだって、狛犬かな?」と保育者がやりとりを続けると、「かわい~!」とはしゃぐ姿が可愛かったです♪
(そら組)
展示されている柿を見て、「四角いね」と保育者に伝えてくれた子がいました。園庭に実っている柿の実は丸い形で、展示されている柿は四角い形であることに気が付いたようです。同じ柿でも種類があることを伝えると納得したようでした。

「千歳飴は七五三のときにみんながもらうよね、いつまでも健康で長生きできますようにって意味なんだよ」と話すと、ちょうど七五三のお祝いを終えた子が多く、「飴もらった」「持って撮ったよ」と話してくれました。

また、千歳飴に描かれている女の子や男の子が着ている着物に気が付き、「これなんだろうね」「赤いお洋服だね」と話したり、「○○ちゃんはピンクのお着物着たの!」と教えてくれる子もいましたよ。

リボンをもって頭の上にのせてみたり、お友達の頭にのせて「かわいいね」とやりとりをする微笑ましい姿が見られました♪