2025.12.27
【12月室内装飾】冬至
12月の室内装飾は、【冬至】をテーマに、柚子・かぼちゃ・小豆を飾りました。
冬至とは1年で夜が最も長く昼が短い日で、今年は12月22日です。冬至を境に運も上昇するとされているので、かぼちゃを食べて栄養を付け、身体を温めるゆず湯に入り無病息災を願いながら寒い冬を乗り切る知恵とされています。柚子は冬至に柚子湯に入ると風邪をひかない・病気にならないといわれています。また、柚子の強い香りが厄を落とす・邪気を取り除くという考えもあったようです。かぼちゃ(南瓜(なんきん))は、運盛りといい、「ん」の付く食べ物を食べると運気が上がるといわれています。小豆は持つ赤色は邪気を寄せ付けない効果を持つ色と考えられていました。お米に小豆を入れて煮込んだ小豆粥は別名「冬至粥」ともいいます。

ほし組では、装飾の柚子・かぼちゃ・小豆に興味津々で触れてみる姿がありました。「つるつる?ぼこぼこ?どんな感じがするかな。匂いはするかな?」等言葉をかけながら関わると、手でじっくりと触れたり匂いを嗅いでみたりする姿がありましたよ。かぼちゃは「やさい」という絵本の表紙になっており、同じことに気づくと絵本を持って見比べてみる子もいました。小豆は手から落ちた時の音や様子が面白かったようで、何度も「ぱらぱらー!」と言いながら落としてみて、跳ねる様子や音を楽しんでいました。冬至という日があることを言葉にして伝えることで、「とーじ!」と言葉にする姿もありましたよ。

つき組ではかぼちゃにすぐ気づき「かぼちゃだ!」と言葉にしたり、柚子を見て「オレンジ!」や「みかん!」と知っているものと繋げて伝えてくれる姿がありました。「似ているね、これは柚子だよ。」と伝えると「すっぱい?あまい?」と不思議そうに柚子を見て興味を示している様子がありました。「柚子を入れたお風呂に入ると風邪や病気に負けない強い身体になるんだよ。」と分かりやすい言葉で伝え、興味が広がるよう関わりました。小豆は小さくつぶつぶしている感触を楽しむように1粒ずつ取って手に集めたり器の中で混ぜるように触れて「音がする!」と感触や音など五感で冬の食材に触れていました。子どもたちの発見を共感、共有しながら食材や日本の文化への興味が広がるよう関わりました。

そら組では、装飾に気が付くと「これ何?」「みかんだ!」「赤いのちっちゃいね。」と話しながら興味津々の子どもたち。「これは柚子だよ。」「こっちは小豆だよ。あんこにもなるんだよ。」「かぼちゃもあったね!大きいね!かたいね!」と保育者が伝えると、匂いを嗅いだり手に持ち感触を確かめたりしていました。「いい匂いがするよ。」「あんこ食べたことあるよ!」「甘いんだよね!」「かぼちゃの中は黄色いよね。」と子どもたち同士でやりとりする姿も見られました。

また、12月22日(月)は「冬至」にちなんだ行事食でした。実際に見て触れた食材が使われていることに気付くと「先生見て、小豆はいってるよ!」「あんこになってるんだよね。」「甘くておいしいね。」「これ、みかんじゃなくて柚子だよね。」等、見たことのある食材に興味を示し、触った時の色や感触の違い、食べてみた時の味を子どもたちなりにたくさんの言葉で伝えてくれました。冬至という1年で日照時間が最も短い日があるということや、健康に過ごすことが出来るようお風呂に柚子を入れること等、日本の伝統に興味や親しみが持てるよう、分かりやすい言葉で伝えていきました。

今年も残りわずかとなりました。保護者の皆様には日々の保育へのご理解・ご協力をいただきありがとうございました。良い年をお迎えください。