2025.12.25
⛄冬至⛄
12月の室内装飾の様子をお伝えします。12月のテーマは「冬至」です。装飾品は柚子とかぼちゃです。
冬至とは・・・12月前半から12月後半にあたる二十四節気の一つです。「“冬”に“至”る」と書く「冬至」の日は、一年で昼間が最も短く、夜が最も長くなります。この頃になると、あっという間に日が沈み、凍り付くような冷たい風が吹く長い夜が続きます。また、冬至の日に行われる風習といえば“柚子湯”です。日本各地で「この日に柚子湯に入れば風邪を引かない」という言い伝えが残っており、鮮烈な柚子の香りとともに熱いお湯に浸かることで、厄を払い、体を清める意味合いがあったということです。黄色い柚子がぷかぷかと湯船に浮かんだ光景は、冬ならではと言えるのではないでしょうか。さらに、冬至の日に南瓜(かぼちゃ)を食べると風邪を引かない、病気にならないとする言い伝えもあります。何故かぼちゃなのでしょうか。一説によると、夏の野菜であるかぼちゃは、冬には珍しいため、祭りの神供として考えられていたからです。野菜の乏しい冬の時期に行う祭りの供え物という意味があったとされます。それが今も伝わり、冬に至る冬至の縁起物としてかぼちゃが食べられているそうです。
冬至には縁起を担ぐ特別な食べ物を食べる習慣があるみたいです。健康を願う意味や運気を上げる意味が込められています。『運盛り』という考え方に基づいており、「ん」の音が「運」につながるため縁起が良いとされています。特に「ん」が2つ含まれる食べ物は、より強く運を呼び込むと言われているみたいです。

ほし組では保育者が食材を持ってクラスに入ると、みんな興味を示し椅子に座っていました。柚子は保育者が鼻に当てて『いい匂い』と言葉にすると模倣して、鼻に当てて匂いを楽しんでいました。かぼちゃはクルクル回したり、保育者が持ってきた図鑑に載っているかぼちゃを指差すと、模倣して指を差していました。




柚は皮をつまんでみたり、皮を剥く姿や柔らかくなった部分に指を入れる姿も見られました。

つき組ではおままごとの包丁を持って来てかぼちゃを切る模倣をしていました。中の種を取ってみたり、興味を示していましたよ。柚子では鼻に近づけて匂いを楽しみ、感触を確かめている姿も見られました。

そら組では柚子を『みかんと似ているね』と保育者や他児にも伝え合う姿も見られたり『いい匂い』とお話していました。皮を剥き中から種があった事を伝え、食材に触れながら発見を楽しんでいました。『かぼちゃ硬いね』と子ども同士でやり取りしたり、すり鉢で食材を潰して実験を楽しんでいました。



12月22日、冬至の当日は行事食が提供されました。
冬至の献立は、ご飯・鶏肉の幽庵焼き・かぼちゃのいとこ煮・けんちん汁でした。幽庵焼きには柚子、いとこ煮にかぼちゃが入っています。
つき組ではかぼちゃのいとこ煮を「甘い!」と言って食べていました。また、小豆や甘さが苦手な様子も見られていて、好みが分かれていました。鶏肉の幽庵焼きは大人気!「美味しい!」と頬に手を当てて、とても美味しいという様子がたくさん伝わってきました。


食材に触れていく中で大きな発見もあり、子ども達が感じた事を伝えてくれる姿も多くなりました。給食の時には『かぼちゃあったね』など食への興味・意欲も多くなったと感じます。身近にある食材に触れ、子ども達が好奇心を持って触れ、保育者も子どもの気付きに寄り添いながら、丁寧に関わっていきたいと思います。