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2025.08.23

【8月室内装飾】お盆

今週は8月の室内装飾についてご紹介します。

お盆は、7月15日から8月15日を中心に行われる先祖の霊をまつる仏教行事です。もとは、旧暦7月から13~16日に行われていたことから、現在でも地方によっては7月に行うところもあります。お盆を迎えるときに、胡瓜やナスで作った動物をお供えすることがあります。これは、ご先祖さまが、きゅうりの馬に乗って早く家に戻り、ナスの牛に乗ってゆっくり空へお帰り下さいという意味があります。他にも、蓮の花やお菓子、果物など色々なものをお供えします。盆踊りは、笛や太鼓や三味線でにぎやかな音を奏で、先祖への感謝や生きている喜びを表していると言われています。

玄関には、なすときゅうりで作った精霊馬を飾りました。

 

ほし組では、装飾に興味を示して自ら手を伸ばして触れてみようとする姿がありました。きゅうりやなすが馬や牛に見立てていることや、お盆にご先祖様が帰ってくること等を伝えながら、ゆっくりと装飾を見ていきました。きゅうりやなすのそれぞれの感触の違いや色等「どんな感じがするかな?」「きゅうりはボコボコしているね。」と言葉を掛けて発見を共有して関わりました。知っている食材だったからか「あむ!」と食べる仕草や、なすの牛を持ちながら動物が歩くように動かしてみる子もいましたよ。一人一人が十分に触れて楽しめるようにしていき、装飾に触れる中で野菜や植物、日本の伝統に親しみが持てるように関わっていきました。

 

つき組では、玄関に装飾を見に行くと「きゅうりだ!」「なす!」と身近な野菜であることからか、知っている単語を言葉にしていました。保育者が装飾を子どもたちの近くに置くと、普段見ている野菜と違うことに気付き、割りばしでできた足を指差しながら「これなんだ?」と尋ねる姿がありました。「これは足だね。」「きゅうりのお馬さんとなすの牛さんだよ。」と伝えると「もーもー?」と牛の鳴き声を表現していました。お盆という時期にご先祖様が帰ってくることやなすの牛に乗ってゆっくりと空へ帰れるようにと願いを込めて用意をしていること分かりやすく伝えていくと、「なす乗りたい!」や「ばいばーい!」と手を振ったりと、子どもたちなりに気持ちを伝える様子も見られました。また、装飾を見終えた後、生き物図鑑を開き馬と牛を探したり、食べ物図鑑できゅうりを見つけると「きゅうりあった!」と興味を深める姿がありました。日本の文化や伝統等に触れながら言葉でのやり取りを通し、子どもたちの興味に寄り添い関わっていきました。

 

そら組では、つき組が装飾を見に玄関に行くと「つき組さんどこに行ったの?」と保育者に聞く姿がありました。「装飾を見に行ったんだよ。」と伝えると「見たい!」と興味を示す子どもたち。じっくり見られるように保育室に持ってくると「あれ?これ図鑑にあったよ。」と『行事図鑑』を持ってきて「同じだ!!」と見比べる姿がありました。きゅうりとなすが動物の形になっていることに気付き、「きゅうりはおさるさんみたい。」「なすは何かな?」と子ども同士でやりとりをする姿も見られました。「きゅうりは馬、なすは牛だよ。馬は走るのが早いよね。牛はどう?」と尋ねると「牛はゆっくり!」とやり取りをしながらご先祖様が馬に乗り早くお家へ来れるように、そして牛に乗りゆっくり帰れるようにという願いがあることを子どもたちがイメージしやすいように伝えていきました。また、図鑑に載っている火を指差し「これなあに?」と保育者に尋ねる姿もあり、「これは迎え火と送り火っていうんだよ。ご先祖様がお家が分からなくならないように目印になったり、しっかり帰れるよう足元を照らす火なんだよ。」と分かりやすく伝えると「そうなんだ!足熱くない?」と子どもたちらしい考えや優しさを感じました。気づいたことや感じたことだけでなく最近では自分なりの考えを伝える姿が増えてきています。今後も一人一人の考えを丁寧に受け止め興味を深めていけるよう関わっていきたいと思います。