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2025.07.14

7月室内装飾~七夕~

 

今回は室内装飾を見ている様子についてお伝えします。

 

7月(文月)の装飾

~七夕~

笹  五色(短冊) 星うつしの器

 

 

七夕は古い日本の禊ぎ(みそぎ)行事の棚機(たなばた)と織姫と彦星の伝説と中国の7月7日の「乞巧奠(きこうでん)」という行事があわさったものと言われています。乞巧奠とは、織姫にあやかり、はた織りや裁縫が上達するようにとお祈りする風習から生まれましたが、やがてはた織りだけでなく芸事や書道の上達も願うようになりました。

 

冬でも緑を保ち、まっすぐ育つ生命力にあふれた笹や竹には昔から不思議な力があると言われてきました。神聖な植物ゆえに神を宿すことが できるとされ、笹や竹を川や海に飾り事流す風習には、笹や竹に穢れを持って行ってもらうという意味があります。

五色

七夕の五色の短冊は青・赤・黄・白・紫(黒)であり、青は自然の緑を表現している「木」、赤は「火」を表現、黄は大地を表現している「土」、白は地中に埋まっている金属の「金」を表現し、紫(黒)は生命を育てることを表現する「水」を表現すると言われています。つまり、この世の自然界すべてを表すのが五色です。

星映し

器に水を張り、そこに織姫(ベガ)彦星(アルタイル)の二つの星が映ると願いが成就すると信じられ、その器を星映しの器と言ったそうです。

 

(ほし組)

短冊を見つけると目をキラキラと輝かせ、手を伸ばしていました。興味津々で引き寄せ、ニコニコな笑顔を浮かべていました。口元へ近づけたり、振ったり、叩いたりと、自分なりに試す姿もありました。

 

 

また、笹と視線が同じになると、笹に気が付き、足をバタつかせながら手を伸ばしていました。保育者が「カサカサって音するね」「これは赤だよ」等触り心地や音、色を言葉にしながらやりとりを楽しみました。特に音が気に入ったようで、笹からパリッと音がすると、驚きつつも足をバタバタとさせていました。面白かったようで、繰り返し触れて楽しんでいました!

 

(つき組)

五色の紙を持って「あ」と保育者に見せてくれたり、「黄色」等知っている色を指して嬉しそうに伝えてくれました。

「これは何?」と星映しの器を指していたので、「ここにお星さまを映すんだよ」と伝えると、皆で両手首を振りながら「キラキラ光る~おおそらの星よ~」と歌う姿がかわいらしかったです♪

 

 

笹にも興味を持ち、触っていました。触ると、カサカサと音が鳴り少し驚いたようでした。「今カサカサって音がしたね」と伝えると頷き、満足するまで触った後、「あ、これ」と自分の服と笹の色が一緒であることに気づき、自分の服と笹を持って保育者に教えてくれました!

 

 

(そら組)

七夕の話をして、玄関に飾ってあることを知らせると「見に行く!」と興味津々で玄関に行きました。

「これなに?」と五色の紙を指します。同じ色の短冊に願い事を書いて神様にお願いすることや、色によって意味が込められていることを伝えると「じゃあ白は?」と意味を聞く姿がありました。

星映しの器も気になるようで、「これなに?」と保育者に聞きます。「織姫様と彦星様が映ると願い事が叶うよ」と知らせると、大事そうにのぞき込んでいました。

 

七夕は日本の夏の美しい伝統行事です。「七夕ってきれいでいいなあ」という思いが残ってくれると良いですね。