2025.06.14
5つのカテゴリー遊びについて
保育園ではおままごと、絵本、積み木(構成遊び)、戸外、その他の5つのカテゴリーに分け、発達に合わせた環境設定を行っています。
各コーナーの様子をお伝えしたいと思います。
【積み木】
各クラスによって積み木の大きさや量は様々です。遊びが継続している時は片付けずにそのまま保管しています。
積み上がっているものを壊したり、舐めたり叩きつけるところからスタートします。
満足するまで行うと次第に積み重ねてみたり、崩れることに面白さを感じて何度も繰り返す姿へと変わっていきます。積み上げることができた時は保育者の目を見て”できた!”と伝えてくれるので、「高くなったね」等できた喜びを一緒に共有すると満面の笑みを浮かべています。
高く積み上げるだけではなく、試行錯誤する中で立体的になったり、車や建物等に見立てながら遊ぶ姿も見られるようになってきました。
【絵本】
1960〜1970年代前半の名作や日本の伝統文化に触れられる絵本を設置しています。また複数冊用意し、満足できるまで読んだり、トラブルや葛藤に繋がらないようにも配慮しています。
最初はめくることや、保育者と一緒にやりとりの中絵本を見ることを楽しんでいます。心身の発達と共に、何度も繰り返し読む中で少しずつ文字に興味を持ったり、言語の獲得にも繋がっていきます。
また、食べ物などは写実的なイラストの物や図鑑もおおく揃えています。絵本や図鑑を見た時に”あ!”と指差した時に「今日の給食ににんじんでたね」「お外にこのちょうちょが飛んでたね」と言葉を添えて気付きに共感することで、経験と物が結びつくようにしています。
【生活あそび】
おままごとでは実際に大人が使っている物を設置し、食材に見立てたフェルトを置いています。丸や四角といった抽象的なものにすることで、子どもたちが自由に見立てられるようにしています。
ボウルに混ぜたり移したりから始まり、次第に大人からしてもらったことやしていることを模倣して遊ぶようになっていきます。0,1歳児さんは盛りつけたご飯を保育者と食べるやり取りが楽しいようで、よく口元に持ってきてくれます。”おいしいね”のやりとりに満足気な表情を見せてくれます。
次第に、食べたこと見たことのある物を再現しながら料理する姿が見られます。食材を切って煮込んでテーブルを拭いて…本当に生活しているかのように、普段の様子を遊びで再現している子もいます。
保育者が関わる際には作ったものをこちら側が決めてしまわないよう「𓏸𓏸作ったの?」等具体的に聞くのではなく、「何作ったの?」等言葉を掛けるようにしています。
そら組さんでは忙しそうに動いて料理をする姿もあります。きっとお父さん、お母さんの真似をしているのでしょうね!
【戸外】
自然ならではの事象や季節の物に触れられるように関わっています。又道中の物に興味を示した時にはじっくり観察したり、公園が目的地とならないようにしています。
その日の天気、子どもたちのコンディション、昨日の活動等を考慮して、戸外に出るか判断しています。
暑い日は熱中症も考慮し、暑さ指数も確認しています。
「お散歩行こうか」と保育者がやりとりを行うと期待を膨らませ、ロッカーへと向かい帽子を取り出し準備をする姿も見られています。
目的地に到着するとお花や虫を観察したり走って体を自由に動かしたり、お砂場で遊んだりと一人一人がしたい遊びを行っています。
石、お花、虫等見つけると「先生~、○○あったよ!」「先生おいで~」等共有してくれます。発見を共有し一緒にじっくり観察すると、保育園に帰園した後も、図鑑を広げて「これ、あったね」と思い出しながら保育者とのやりとりを楽しんでいます。
つき組さんはカートも使用しますが、保育者と手を繋いで歩くことも増えました。見たいものがあった時に手を放してしまうこともありますが、発見に寄り添う関わりを積み重ね、手を繋いでいても自由に歩ける楽しさを感じられる経験を積み重ねていきます。
【その他】
0歳児クラスでは音のなる玩具やビジーボード、1.2歳児ではプラステン、粘土、廃材、カラームカデ等発達に合わせて随時設置しています。
新聞紙、絵の具、小麦粉粘土等発達に合わせ五感を使う遊びも取り入れています。
引き続き発達に合わせ、環境を整えたいと思います!