2025.05.10
5月 室内装飾「端午の節句」
入園、進級から一ヶ月が経ちました。
少しずつ新しい環境に慣れ、笑顔が増えていたり、保育者やお友だちと関わろうとする姿も見られていますよ。
今月は端午の節句にちなんで「こいのぼり」「兜」「菖蒲(しょうぶ)」を飾りました。
端午の節句は、男の子の健やかな成長を願う日であり、毎年5月5日に祝われます。
「こいのぼり」には、人生という流れの中で遭遇する難関を鯉のように突破して立身出世して欲しいという願いが込められています。これは、中国の「登竜門」、日本では「鯉の滝登り」として有名な伝説に由来しています。
「兜」は、「身を守るための重要な装備」としても捉えられていました。こうした考え方を元に、「男の子を病気や事故などの災厄から守ってくれるように」という願いを込めて、端午の節句に兜を飾るようになったと考えられています。
「菖蒲」は、中国の言い伝えで5月は病気が流行りやすく悪月と言われていて5月5日は5が重なるため悪日と言われていました。そこで、病気や厄を払う薬草と考えられている菖蒲を自宅の門や玄関に飾る軒菖蒲をしたり、菖蒲湯になど厄除けや健康祈願をしていました。
保育園では5月2日に子どもたちと菖蒲湯を体験しました。葉を見ると「なんの葉っぱ?」と興味を持つ子どもたち。触ったりにおいをかいだりと観察していました。端午の節句、菖蒲湯の意味を伝えてから、足湯での菖蒲湯体験。「きもちいい」とゆったり浸かる子や菖蒲を不思議そうに見る子など思い思いの体験をしていましたよ。
この日の給食も端午の節句にちなんだメニューでした。ちまき風炊き込みご飯だったのですが、ちまきには邪気を払う厄除けの意味が込められていて、昔、川に流した供物が悪霊に食べられないよう、もち米に五色の糸を巻き、薬草の葉で包んで護符のように使ったと言われていました。このような厄除けの象徴性から、ちまきは無病息災や健康を祈る食べ物として扱われています。
菖蒲湯にちまきと厄除け、健康祈願をした子どもたち。
病気、怪我なく元気に成長していけるよう、今後も職員一同丁寧に関わっていきたいと思います。