2020.10.10
【ほし組】乳児期のあそび
昼夜の寒暖差が大きくなり、夜は肌寒い日が増えてきましたね。
子どもたちの服装も長袖が増え、生活の中で季節の移り変わりを感じます。
現在0歳児クラスのほし組には、8名の子どもたちが登園しています。
大好きな愛着形成担当の保育者の側で安心して過ごし、かわいらしい笑顔がたくさん見られています。
今回はそんなほし組の子ども達の様子と、乳児期のあそびについてご紹介します。

乳児期のあそびについて、「ひとりあそび」という言葉を耳にした方も多いかと思います。
発達が進むにつれ、同じ空間に居る同年代の子の姿に少しずつ興味を持ち始めていきますが、「友達」という繋がりではなく、同じ空間の中でひとりひとりがじっくりとあそびを楽しむため、そのように呼ばれています。
また、この時期のあそびは、大人の関わりそのものがあそびとなります。

担当保育者の隣に座って、じっくりと積み木に取り組んでいます。
枠から積み木を取り出したり、ころんと転がしたりしながら、積み木の形や硬さ、音や動きなどを感じ取り、発見したことを隣の保育者の顔を見上げて伝えようとする姿がありました。
保育者はその視線を的確に受け止め、「転がったね」「こうやって積み上げてみようか」と柔らかい声音で言葉を添え、子どもの発見や試行錯誤を穏やかに見守っていきます。

お膝に座っている子は、保育者の顔を見上げて、視線を合わせたやり取りを楽しんでいます。
「んまっ、んまっ!」とご機嫌な様子で喃語を発する子どもに対して、保育者は「そうだね」「んまんまだね」「楽しいね」とひとつひとつ丁寧に応じていきます。
首が据わったことでのどが開放され、発声器官が発達している時期です。
喃語を模倣して返したり、会話をするように応じていくことで、たくさんの発声を引き出していきたいですね。
また、自分が発した声に穏やかに応じてくれる大人がいることは、思いを受け止められる喜びや、人と関わる楽しさを感じ、相手を信頼する気持ちを育むことに繋がっていきます。

愛着形成担当者が料理をして見せると、同じようにしゃもじを握って器の中を混ぜていました。
大好きな大人の模倣をしていく中で、身体や手指の動かし方に気付いたり、道具と出会っていきます。
保育園では、子どもひとりひとりに応答的に関わることで、しっかりと愛着関係が育まれ、情緒が満たされるよう配慮しています。
子どもたちのあそびに丁寧に関わることも、そのひとつです。
この時期に満たされているかいないかというのは、将来大人になった時の情緒に影響します。
ご家庭でもぜひ、子どもたちにじっくりと寄り添い、関わりながら遊びを見守ってみてください。