2025.12.23
12月 室内装飾「冬至」

冬至は1年で最も昼間が短くなる日ですが、この日を境に太陽が出ている時間が長くなっていく為、かつては冬至を1年の始まりの日としていました。また日に日に日照時間が短くなっていたものが、この日からまた太陽の力が蘇っていくので、昔の人々はこれを「一陽来復(いちようらいふく)」といい、太陽の復活を祝っていました。
冬至といえば柚子を使ったゆず湯に入り、カボチャを食べるのが定番になっています
かぼちゃ
古来、黄色は魔除けの色とされていました。そこで栄養価も高く、黄色いカボチャを1年の区切りである冬至の日に食べる事で、無病息災を祈ったのです。
柚子
黄色い柚子を入れたお風呂に入る事で、邪気を祓う意味が込められています。
また、柚子には血行促進や鎮痛成分も含まれており、更に風邪予防も期待出来るというのも理由になっています。
更に冬至を”湯治(とうじ)”に、柚子を”融通(ゆうずう)”にかけて「融通をきかせて世間を渡れますように」という願いが込められているともいわれています。
あずき
赤い色をしている小豆粥(あずきがゆ)は、鬼(悪霊)を祓う力があるとされていました。
そこで冬至の日に小豆粥を食べて、邪気を払っていたのです。
12月22日は冬至でしたね。給食が冬至のメニューだったので、お昼ご飯を食べる前に観察を行いました。
各クラスの様子をお伝えしたいと思います。
<つき組>
ゆずの匂いを嗅ぐ保育者を見ると、匂いを嗅いでみたり、かぼちゃを観察していると、いい匂いがした様子で「あまーい、おいしい〜」と五感で感じたことを言葉にして伝えてくれる子もいました。
あずきがバラバラに落ちてしまうと、1粒ずつ探して拾って集めてくれるつき組さんです。
プランテンの穴に入れてみようと思い、あずきを穴へ。あずきがプラステンの穴よりも小さく入る事に気づいた子もいましたよ。




<そら組>
あずきを見ると「小さい〜」、その後手に取ったゆずを見ると、「大きい〜」と見比べる子もいました。
“自分でやりたい”という気持ちで包丁でゆずを一生懸命力を入れて切っていました。
あずきも切ってみようとしますが小さくて難しく、コロコロと転がって行ってしまうのを見て、「かたいね」と切れないことに気づき、他の物を観察したりしていましたよ。自分で試していくことで色んな気付きを得ていますね。

行事の図鑑で冬至のページを一緒に見ていると、「これはなに?」等質問があり、冬至の意味も伝えるとなんとなく聞いて理解しようとするそら組さんでした。
次の日の連絡帳に、柚子湯に入ったことやかぼちゃを食べたことを書いているご家庭が多く、子どもたちに聞くと「はいったよ」「食べたよ、甘かった」とお家での経験もお話してくれましたよ。
<給食>
観察を行ったあとの給食だったので、「かぼちゃ触ったね」「小豆やわらかくなってるね」等保育者とのやりとりに、いつもより意欲的に食べ進める子どもたちでした。

