2025.12.25
【つき組】調理室の見学・12月室内装飾【冬至】
今週はつき組の子ども達の様子と今月の室内装飾についてお伝えします。
給食で食べる食材に興味を持ったり、大人の動きや使う道具に魅力を感じる時期の子ども達。その為調理室で給食がどのように作られているか、どんな食材を使っているかを実際に見に行っています。調理室では食材を切ったり、フライパンで炒めたりと様々な調理風景が見られます。その時の調理の様子を見て子ども達は「お肉切ってる」「じゅーじゅー」「次は人参」と見て気づいた事を言葉で教えてくれています。見ている最中に良い匂いがしてきたことに気が付くと「お腹がすいたよ」と表現する子どももいました。その都度共感の声掛けをし、表情や仕草から感じ取れる気持ちを代弁しながら調理の様子や食材に興味が持てるようなやり取りを行っています。

部屋に戻ると見た食材を図鑑で探してみる様子があり、「じゃがいも切ってたね」「豚肉だったね」「かぼちゃみたね」と保育者と一緒に本物と繋げられるようなやり取りを行い、発見を楽しんでいます。

作っている様子を見た子ども達は、その日の給食に際に「あ!」「あった」と指を差し、見た食材に気付いて口に運んでみる姿や、「じゅーじゅーしたの?」「まぜまぜ?」と作る工程に興味を示し見た事を振り返る姿が見られます。

また、調理室で大人の調理風景を見た子ども達は、ままごと遊びでフェルトをお肉や魚に見立てフライパンで炒めたり、ボールで混ぜたりと再現しながら模倣遊びを楽しんでいます。またフライパンの食材をお椀に移し替える時には、お玉を使って盛り付けを行ったり、混ぜてから盛り付けたりと再現が細かくなり、工程が繋がっていく様子があります。

調理室の見学を通して五感で感じたことを同じ目線で共有しながら食材への興味や遊びの発展に繋げていきたいと思います。
今月の室内装飾のテーマは「冬至」です。
冬至とは、1年で北半球での太陽の位置が最も低くなる日のことです。つまり1年で最も昼間が短く、夜が長い日です。この日から日照時間が長くなり、また太陽がちょうど真南くる「南中」の高さも1年で一番低くなります。日本の冬至には、かぼちゃを食べる習慣があります。昔の日本では、冬は野菜などの食料が乏しい時期でした。また寒さを乗り越えられるかの不安をなくすために、無病息災の行事が行われ、そのお供え物のひとつがかぼちゃだったと言われています。かぼちゃは保存がきくので、冬の貴重な栄養源とされてきました。1年の節目である冬至の日に大切に貯蔵され、完熟したかぼちゃを食べるようになったそうです。
他にもゆず湯に入る習慣もありますね。日本では、昔から強い香りがする植物で邪気を払う禊(みそぎ)が行われてきました。禊とは、体を清めて厄払いすることです。端午の節句の菖蒲湯などもそうですね。ゆずは病気に強く長寿の長い木に実ることから無病息災や長寿の願いを込めてゆず湯に入るようになったそうです。玄関にはかぼちゃと柚を飾りました。

玄関に柚とかぼちゃが飾ってあることに気付いた子どもが「みたい!」と伝えてくれ、保育室でじっくり観察してみることにしました。
かぼちゃでは両手で持ち上げ重さを確認したり、「おおきいね!」と言葉で表現してくれる姿もありました。つき組ではかぼちゃを切って中身も一緒に確認してみると触って感触を確かめていました。

柚を触って感触を楽しんでいると柚の匂いに気が付き「いい匂いがするね!」と教えてくれました。

皮を剥いてみようと試す姿があった為、半分に切ったり、保育者が少し切り込みを入れたりすると自分の力で皮を剥く姿がありました。皮が剥けるとと「剥けた!」と達成感を感じて笑顔で教えてくれました。

皮を剥き中の実を触っていると種が入っていることに気が付いた子ども達は押したり摘まんだりして種を出そうとする姿がありました。種が出てくると「みてみて!種出てきたよ」と保育者や一緒に観察していたお友達にも見せてくれました。

日本ならではの習慣にも興味が広がっていくように子ども達が興味を持った時にわかりやすく伝えいきたいと思います。
12月も残りわずかとなりました。
保護者の皆様、日頃から保育運営にご理解・ご協力頂きありがとうございました。
年明け元気な子ども達の姿を見ることを楽しみにしています!
良いお年をお迎えください。