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2025.09.10

8月室内装飾

 

今回は8月の室内装飾の様子についてお伝えします。

 

 

8月(葉月)の装飾

~二百十日と風祭(おわら風の盆)~

 

 

風祭というのは、風害(台風)除けを願う行事です。旧暦では秋の台風の時期に特に注意したい3つの荒天日、八朔、二百十日(春分の日から210日 今年は8月31日) 二百二十日(春分から220日 今年は9月10日)があり、これを天候や農業の三大厄日とよびました。この時期は各地で風害除けを願う風祭りが行われます。

三大厄日の頃は稲の初穂が実る時期でもあり、この時期に風害に見舞われれば、初穂が傷んでしまうので厄日とされました。

風祭りの中でも有名なのは、富山県のおわら風の盆です。

おわら風の盆

日本各地で様々な風祭が行われますが、なかでも有名なのは富山県富山市の八尾で行われる「おわら風の盆」です。「おわら」という言葉は秋の収穫が豊作になるように「おおわら(大藁)」から取ったという説もあります。

この地域は風が強く吹くために昔から稲の風災被害に悩まされてきました。そのため、収穫期前のお盆に風の悪霊を祓い鎮めるために始められ「風の盆」と言われるようになったそうです。

 

(ほし組)

 

 

一緒に見に来たそら組さんが保育者の頭に帽子をかぶせると、口を開けて驚いた表情で保育者をじっと見ていました。そら組さんがほし組さんにも帽子をかぶせてくれましたが、大きくて前が見えないようでした。

 

 

稲穂を見ると、興味を持ち、手を伸ばしていました。稲穂を揺らしてみると、ゆらゆらと揺れながらカサカサと音がしました。その音に気づくと、「あー!あー!」と声を出しながら両手を振って楽しんでいました♪

 

(つき組)

 

 

「これ何?」と写真を指すつき組さん。「帽子をかぶって踊って、たくさんごはんできますようにってお願いしてるんだって」と保育者がわかりやすいように説明すると、「ごはん?」と不思議そうにつぶやき、ニコニコで帽子をかぶっていました!

 

 

稲穂を持つと、カサカサと音が鳴り、「おぉ~」と言いながら触っていました!

また、お迎えに来たお家の人に「見て!」と伝え、一緒に見て楽しんでいましたよ。

 

(そら組)

 

  

 

写真を見て「見て見て!帽子だよ!」と教えてくれ、かぶってみようとしていました。また、他のお友達にもかぶせてあげようとしていました!

中には、「キャー!」と言いながらニコニコでお友達と一緒にかぶろうとする姿もあり、とても微笑ましかったです♪

 

 

稲穂を慎重に持つ子もいました。動かしたときに稲穂が落ち、「あれ?」と不思議そうにしていました。

着ている服の模様と、稲穂が似ていることに気づくと、服の模様と稲穂じっくり見比べたり、「一緒だ!」と他のお友達にも伝えようとする姿もありました。

稲穂をつぶしてみると、中から玄米が出てきました。「これを炊くとお米になるんだよ」と伝えると、いつも食べている炊かれたお米と違ったようで「硬い」とつぶやいていました。

ちょうどこの時期、台風が近づいていたこともあり、台風の強い風でお米を飛ばさないようにお願いして踊るお祭りであることを伝えると「ダンス!ダンス!」と思い思いに踊る姿が可愛らしかったです♪

昔と今では、かなり天候が変化しているように感じますが、農業の三大厄日の時期には今も荒天に見舞われることが多いのかもしれません。風祭の展示に触れ、お米にまつわる様々な日本の文化を少しでも子どもたちに感じてもらたのではないかと思います。