2025.08.08
野菜に触れる【つき】
今週はつき組の子ども達が食育の一環で野菜を洗ったり、皮を剥いたりしている様子をお伝えします。自分たちが食べているものがどんなものかわかるように給食で出てくる食材に触れ、子どもたちに調理のお手伝いをしてもらっています。
つき組では食への意欲を育むために7月頃から野菜に触れる機会を設けています。初めは、日頃の給食で「ポリポリしてる」と食感楽しみ、よく口にしている様子のあるきゅうりを洗いました。
給食の時には切ったきゅうりが出てくるため、切る前のきゅうりを1人1本手に取ると撫でてみたり匂いを嗅いでみたりと不思議そうにしながらも興味を持って触れていました。きゅうりを洗うことを伝えタライに水を用意すると、自分の持っていたきゅうりを水の中に入れ、保育者の「ゴシゴシ」と洗う仕草を真似しながら洗ってみようとする姿がみられました。「綺麗になったかな」と聞くと、きゅうりを見せてくれる子や「綺麗になったよ」と伝えてくれる子など反応も様々です。
別の日にはオクラも洗ってみました。オクラにある産毛に気がつくと撫でて感触を確かめる姿がありました。触れる中で折れてしまうと、中から出てきた種に興味津々です。そのまま水で洗ってみると、オクラならではのぬるぬるっとした感触を指先で味わう姿がみられました。触れる中で発見が多く見られ、保育者に表情や言葉で伝えてくれました。
キャベツは一口ぐらいになるようにちぎってもらいました。大きな一玉キャベツを保育室にもっていくと子どもたちも興味を示す姿がありました。保育者が一枚ずつめくり、ちぎる事を伝えて渡すと保育者の模倣をし、慎重にちぎってみる子どもたち、”バリバリ”と音がすることに気がつくと、楽しそうに次々にちぎってみる様子が見られました。
保育者がめくっている事に興味を持ち始めたので、調理の先生に切り分けてもらい、1人ずつめくることも楽しみました。
玉ねぎでは皮むきをしました。玉ねぎを見ると皮を剥く行動が結びついた子どもたち。多く玉ねぎを1人1個ずつ渡すとすぐに剥き始める姿がありました。
するすると剥いていき玉ねぎの白い部分が見えてくると「あ!」気づく声が聞こえてきました。見えてきた事に共感を重ねるとニコニコと笑顔を見せてくれました。
活動の後は子どもたちと一緒に調理室に野菜を届けに行きました。自分で洗ったりちぎったり皮を剥いた野菜をみてみてと自信を持って調理の先生に渡してくれました。
活動の中で触れた野菜が給食にでてくると「きゅうり」など野菜の名前を呼び、お手伝いをしたことを伝えようとする姿がみられるようになりました。保育者も発見や体験したことを丁寧に代弁し、共感しています。今後も活動を通して子どもたちが興味を持ち食べてみたいと感じられるように関わっていきたいと思います。