2025.07.12
【7月室内装飾】七夕
今週は7月の室内装飾【七夕】についてご紹介します。玄関には笹・五色の巻紙・綱飾りを飾りました。
七夕(たなばた)は五節句のひとつで、縁起の良い「陽数」とされる奇数が連なる7月7日の夕べに行われるため「七夕の節句」といいます。七夕は、中国伝来の【七夕伝説】と【乞巧奠(きっこうでん)】に、日本古来の【棚機つ女(たなばたつめ)】の伝説や、【お盆前の清めの風習】などが結びついて、現在のようなかたちになりました。五色の巻物の五色とは、「青・赤・黄・ 白・黒(紫)」のことを指し、古代中国の陰陽五行説に基づいた色です。陰陽五行説とは、すべてのものは「陰・陽」の相反する2つの側面を持ち、「木・火・土・金・水」の5つの要素を根源とする説です。
ほし組では、見慣れない笹の葉に“なんだろう?”と興味を示したり、少し不安な表情を見せながらも眺める姿がありました。「これは笹の葉だよ。」と伝えながら、保育者と一緒に触れたり、匂いを嗅いでみました。笹の葉がカサカサと音がすると、繰り返し触ってみる姿もありました。保育者が「たなばたさま」の歌を口ずさむと、子どもたちも体を揺らして楽しむ姿がありましたよ。
つき組では、玄関にある笹に気付くと「わぁー!」「おっきい!」と興味を示し触れてみようとする姿がありました。様々な色の短冊が飾られていることに気付くと、「キラキラー!」と言葉にしたり、笹に触れて「チクチクしてる。」と感じたことを伝える姿がありました。「お願いごとを書くんだよ。」と装飾を見ながら七夕について伝えていくと、保護者の方と書いて飾った自分の短冊を見つけて「あった!」と嬉しそうに触れる様子も見られました。
また、給食で七夕そうめんを見ると「ちゅるちゅる!」、オクラの形を見て「キラキラ!」と伝える姿がありました。「七夕そうめんだよ。オクラの形がお星さまみたいだね。」と子どもたちの発見に寄り添った言葉を掛けていき、行事食も楽しみながら、七夕への興味を深められるように関わっていきました。
そら組では、保育者が短冊を持っていることに気付くと、子どもたちは「何それ?」「何するの?」と興味を示す姿がありました。「これは短冊っていうんだよ。お願い事を書いて飾るんだよ。」と伝えると、「やりたい!」と保育者の元に集まり、それぞれ“好きな食べ物をたくさん食べたい”という願いや“大きなプールで泳ぎたい!”等、お願い事を考え伝えてくれました。短冊に色々な色があることに気付き「赤と青もある!」等言葉にする子もおり、色によって意味があることも分かりやすく伝えていきました。短冊を書き終わると、玄関に笹が飾られていることを思い出し「玄関に飾ろう!」と大事そうに短冊を持ち、飾りに行きました。実際に笹に触れると「何か固いね。」「匂いもする。」と感じたことを伝えてくれました。
七夕は織姫と彦星が一年に一回だけ会える日であることを分かりやすく伝えると、次の日から「会えたかな?」「今日が会う日?」と楽しみにする姿も見られ、「7月7日が七夕の日だよ。」「会えるといいね。」と子どもたちの気持ちに寄り添ってやりとりをしていきました。装飾を通したやりとりを楽しみながら、行事を身近に感じられるように関わりました。
皆様の願い事が叶いますように!