2025.07.04
【そら組】食育
今週はそら組で食材に触れた時の様子ついてお伝えします。
子どもは信頼できる大人が提供するものだからこそ安心して食べることができます。段々と舌が発達し味覚の好みが現れてくると苦手な食べ物を避けるようになる姿が見られます。園では完食を目的とはせず、子ども達の姿を受け止め、楽しく食事ができる環境を整えています。しかし、食べないからそのままにするのではなく、なぜ進まないのか、どうしたら子ども達が食事に興味を持ってくれるのかを子どもの姿から考えています。
そら組ではなかなか進まない食材がある為、その食材を洗ったり触れ合ったり、調理の先生に子ども達の前で包丁で切り分けてもらったりと子ども達に身近に感じてもらえるような活動を取り入れました。
給食にでるじゃがいもを洗うことを伝え、一人ひとつの桶とじゃがいもを用意して子ども達に渡してみました。「じゃがいもだ」と名前を出す姿やじゃがいもを持ち「重い…」と言って重さを感じている姿もありました。洗い始め保育者とここが黒いかな、ここは綺麗かなとやり取りをしていくうちに自分で黒い場所を探し「ここ黒いかも」「ゴシゴシ」と言いながら綺麗にしてくれていました!
洗い終わった後は調理の先生に皮を剥いてもらい、給食に出るじゃがいもと同じサイズに子ども達の前で切ってもらいました。調理の先生が切っている姿を近くで見た事で皮むきや「ちょきん!ちょきん!」と切る姿を模倣していました。その後のごっこ遊びでも「〇〇洗う」と言い、洗ってから「ちょきん」と切るなど自分たちが実際に経験した事や見た事をごっこ遊びに活かしていました。より遊びが具体的になっています。
その日の給食では自分で洗い、切る姿を見たことで食材そのものに興味を持つ姿がありました。口に運ぶのは…という子どもも自分が洗ったということで興味を持ち、一緒の机で食事している他児や保育者が美味しそうに食べている姿も見ると口に運んでみようと挑戦する姿もありました。
リンゴは調理の先生に子ども達の前で皮を剥き、切り分ける姿を見ました。最初にスパンと半分に切り分ける際の音を聞き、リンゴを切り終わるまでじーっと集中してみる姿がありました。時々切る姿をみて調理の先生に「かたい?」と聞いてみる子どももいましたよ。切り分けた後には子ども達一人ひとりが好きなリンゴを選び調理の先生に盛り付けてもらいました。自分で選んだリンゴをニコニコと嬉しそうにしていましたよ。
子ども達の様子や環境に合わせて色々な食材に興味が持てるような環境を整えていきたいと思います。つき組でも子どもの様子に合わせて野菜に触れられる機会を取り入れていきたいと思っています。